KATZLIN'S blog

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"Xmas!" the Beatmas2004-02-05 20:28

私は切支丹ではないので、クリスマスと言ったところで何の感興もわかないのだが、クリスマスソングにはいい曲が多いと思っている。
これは有名なクリスマスソングをビートルズの名曲のアレンジで演ってしまったアルバムである。
ジャケットからすでになりきっている。裏ジャケットにはひとりだけ裸足のヤツがいる。なんとも細かい。


Xmas! the Beatmas
  1. Jinglebell Rock
  2. Santa Claus Is Coming to Town
  3. Rockin' Around the Christmas Tree
  4. Last Christmas
  5. Feliz Navidad
  6. I Saw Mommy Kissing Santa Claus
  7. Jinglebells
  8. Rudolph the Rednosed Reindeer
  9. Mary's Boy Child
  10. White Christmas
  11. Silent Night
  12. A Bairn Is Born in Beatlehome

1の "Jinglebell Rock" は "Please Please Me" のアレンジだ。いきなりあのハーモニカのフレーズで始まる。ギターのオブリガートなんかもまるっきりそのまんま。ハーモニーの付け方や途中でファルセットになるところもツボにきていて、よくぞここまで、と思ってしまう。
アルバム中一番のお気に入りは、ジョージの "Taxman" のアレンジの、8の赤鼻のトナカイ。曲に入る前の "One, two, three..." というつぶやきも、ギターのリフも完全コピー。バックのコーラスは "Taxman" と同じ音程で、もちろん歌詞は歌に合わせて「たっくすま~ん」ではなく、「る~ど~るふ」と歌っているのだが、ぴったりだ。

ビートルズのファンでなくても充分楽しめるが、ビートルズファンならなおさら楽しい。思わずニヤリとさせられるアレンジが随所にちりばめられている。
ちなみに、バンドの本当の名前は "Rubber Band" といって、デンマークのグループだそうだ。

Ghostzilla2004-02-05 21:31

ghostzillaは、名前からも分かるようにMozilla系のブラウザ。
なんとアプリケーションの枠の中でこっそり見られるのだ。うっしっしっし。


たとえばエクスプローラを開いているときに使うと、ファイルがずらずら出てくるところにウェブページが表示される。ツールバーなどはエクスプローラのままだ。
で、カーソルを枠の外に動かすと元の画面が表示される。そんで、カーソルで左端-右端-左端の順に画面の端っこに触れると、またエクスプローラ内にブラウザが復活。
もちろん、エクスプローラじゃなくって表計算でもメールソフトでもOK。ボスが来たらさっとカーソルを外に出しちゃえばいいんです。

画像や文字の隠れ具合のレベルを6段階に設定できる。レベルによって、カラー/モノクログレー、画像を常に表示/マウスを置いたときだけ表示、と変わる。グレーで画像隠してるととてもネットしてるように見えません。
日本語版はたぶんない。Win98SE、2K、XPで動作確認済み。

WEB制作関係のソフト2004-02-06 00:19

使用中のソフトを紹介。いずれもフリーで、Win98SE、2Kで動くもの。


ez-html
タグ挿入タイプのHTMLエディタ。現在メインで使っている。
XHTMLが書けて、日本語対応で、フリーのHTMLエディタって、これしかないのでは。xyzzyというエディタ(というか多機能すぎて単なるエディタの枠を超えてますが)に拡張プログラムをくっつけても結構いけるが、このez-htmlの方が使い勝手はいい。
動作も軽いので、たとえば誤字を発見したときなんかは、さっと直して簡易FTP機能であっという間にアップロード、なんていう作業もサクサク。WYSIWYGじゃないんで複雑な表を作るのがちょっとたいへんだけど、まあでも、単純なもの以外には、表は使わないので別にかまわない。
今までタグをきれいに書こうなんて考えもしなかったけど、これを導入してから随分と意識するようになった。
Grep and Replace
文字通り、grepして置換なわけです。つまり、複数のテキストファイルの文章から指定した語句を検索して、そいつを置換するというもの。もちろん、検索だけ、ということも可能。
ez-htmlにもgrepして置換する機能はあるが、サブフォルダの中身までは検索かけてくれないみたい。これならバッチリ。
にゃんこFTP
指定した日付以降に更新されたファイルだけをアップロードするFTPソフト。それまでFTPはホームページビルダーをメインにしていたが、2003年5月にパソコンを買い換えたのを機に乗り換え。
アップロードしかできないので注意。
RootFTP
「にゃんこFTP」は、いっぺんにたくさんのファイルをアップロードするには便利で速いけれど、純粋にアップロードに徹しているソフトなのでダウンロードができないし 、 サ ーバの中身を覗くこともできない。というわけで、そんな用途にこれを使っている。

芸能人の多才な美術展20022004-02-06 22:25

2002年9月1日に見た展覧会のメモ。
横浜情報文化センター内放送ライブラリー展示ホール、入場無料。


  • 芦野宏-うまい。
  • 加山雄三-いかにも素人っぽい単調な色づかい。
  • 川合伸旺-なんとあの悪代官(または山城屋、西海屋、越後屋)がこんな優しい絵を描くなんて!
  • 岸ユキ-輪郭をはっきり描くのが新鮮に思えた。アールデコ風とでも言おうか。
  • 北野武-車や昆虫を細部に渡って描くわりには人物や背景がお絵描き。そこがいいのかもしれないが、自分的には不可。
  • 国広富之-「くじらの夢」静止したくじらの青が美しかった。動きがまったく感じられないところが『夢』なのかな?
  • 酒井法子-のりぴーお絵描き。
  • 水前寺清子-押し花。
  • 地井武男-キャンバスに水彩で描いた「北の国から」は、絵の具の剥落具合が面白かった。
  • 中原丈雄-グワッシュ。うまい。
  • 根本りつ子-赤を基調とした色づかいが面白い。
  • 晴乃ピーチク-うまーい。
  • 引田天功-っぽい作品。ハデー。にしても職業紹介が「イリュージョニスト」とは・・・
  • マイク眞木-なんとイミテーションのバラのオブジェ。「BY MIKE "BARA" MAKI」のサインに爆笑してしまった。もうひとつは8mmフィルムを使ったビル街のアサンブラージュ。こちらはGood。
  • 牧伸二-富士山を三題。普通富士山の絵というと見上げるアングルが多いと思うが、この人のはいずれも俯瞰しているのがおもしろい。
  • 松村邦洋-野獣派を思わせる大胆な色づかいの油絵。テーマがいずれも自分のアイドル芸人ばかりなのがちょっと残念。他のテーマでも見てみたいと思った。
  • 松本幸四郎-意外にも繊細な墨のドンキホーテ。
  • 八代亜紀-出展5品とも、色づかいも豊富で思わずため息が出た。「時空を越えて-ラファエルに捧ぐ」は、画面左から右に向かってシャボン玉を流した導線の導き方が見事。これで右上の空間が生きた感じ。ちょっと透視があやしかったけど。石原裕次郎の肖像は石原家に贈ったもので、滅多に公衆の前には出ないものなんだそうな。ダークな色調のバックと脂ぎった裕次郎の調和がいい。
お絵描き
東ちづる、安達祐実、飯田圭織、和泉雅子、酒井法子
記憶なし
新井晴み、安奈淳、市川団十郎、内海桂子、桂三枝、里見浩太郎、春風亭柳昇、デヴィ夫人、イーデス・ハンソン、星ルイス

ひとり一作品ずつ、絵葉書を売っていたが、なぜか気に入った作品の絵葉書がひとつもなかった。カタログ1,500円。買ってない。

80年目の記憶 -関東大震災といま-2004-02-06 23:39

2003年夏、宮城県沖で地震が起き、再放送の「おしん」は関東大震災に罹災した。
地震のことがちょっと気にかかっていたところに、神奈川県立歴史博物館で、今年で80周年となる関東大震災をテーマにした博物展があることを知り、出かけた。(2003年8月17日観覧のメモ)


記録映画と解説を聞く。全て合わせて2時間くらい。
ちょうどこの日は特別行事で当時の記録映画を放映していた。この企画の方は無料で見られた。
学芸員の解説付きで、学芸員氏が国立美術館のフィルムセンターから発掘してきたという映画などを数本見た。
  1. 「飛行船による震災前の京浜」(1926年)
  2. 「横浜大震火災惨状」(1923年)
  3. 「震災記録 聖上陛下横浜へ行幸」(1929年)
  4. 「震災記録横浜港閑院宮殿下御視察」(1928年)
  5. 「昭和大礼記念観艦式」(1928年)
  6. 「小田原大震災」(1979年)
1の飛行船は海軍のもので、今でいう対潜哨戒機らしい。テスト飛行だかなんだかで、横須賀の追浜から江ノ島、横浜上空を通る。
横浜の町並みや、旧横浜正金銀行(現在の神奈川県立歴史博物館)などが大写しにされていた。
今回の映像は横浜までで終了だったが、原本では浅草まで行ってから横須賀に帰るところまであるらしい。
2は震災直後の市内のあちこちを撮影したもので、火災で黒焦げになった死体なども映し出しており、そのシーンでは観客もみな思わず声をあげていた。
上述のとおり、現在博物館となっている建物はその昔、横浜正金銀行の本店であった。建物は当時の最新式の耐震防火構造だったという。
横浜正金銀行が崩れずに残っているのを見て、周辺にいた人々が難を逃れに集まったが、ある時点で防火扉が閉ざされてしまった。
このとき閉めだされた人が140人ほどで、撮影された黒焦げ死体はこの人たちだ。
なお、建物は吹き抜けになっており、そこから火が入って結局焼けてしまった。
しかし、中にいた銀行員を含めた約340人は地下に逃れて命拾いしたという。
また、その隣にあった川崎銀行の建物も同じく最新式施設で、完璧に残っていた。
焼け出された人々が屋根のない貨物列車で運ばれていく映像もあった。なんとも痛ましい光景だった。
中には、トンネルに入って先頭の機関車の煙で窒息してしまった人もいたという。
他にも、倒壊(というよりボイラーしか残っていない)グランドホテルの映像や、焼け焦げた赤レンガ倉庫なども映っており、たいへん興味深かった。
3、4は震災復興記念式典などの映像。
5は地震とは関係なくて、おまけだと学芸員氏も言っていた。
6は当時小田原に住んでいた小暮次郎という画家の、回想などによる記録。
アニメーションなども交えたもので、今○○があるこの通りは当時は石塀が崩れて・・・とかいう感じ。
映画を見終えて展示に移る
展示では、ポスターにも使われている、横浜駅の駅員と11:59を示したまま止まっている時計の写真がやはり印象的だった。
また、県内外各地ごとの被害状況も集約しており、それによると東京の罹災率は約75%で、横浜はなんと95%超であった。
関東大震災は東京が大ダメージを受けたというイメージを持っていたが、横浜もそれ以上にひどいことになっていたのだという認識を強くした。
県央部では、火災の被害より建物倒壊の方がひどかった。
これは、震源地に近く直下から激震が襲ったために、火事になるより先に建物が崩れてしまったからだろうという。
鉄道の復興状況の資料では、東海道線横浜駅は9月7日に運転を再開しており(9月4日復旧工事開始)、映像で見た破壊状況からしても随分早いなと思った。
これにより、横浜駅の駅員の写真は9月中旬頃の撮影ではないかと言われている。
外国からの義捐金についても触れられていた。各国からの義捐金を円グラフで表していたが、一番多く寄付したのはアメリカで70%弱。
次はイギリスで20%弱、その次は中国で6%で、この3カ国でほとんど総額を占める。これらの国と日本がわずか10数年後には戦火を交えたというのは何か皮肉のような感じがした。
他にはペルーやベルギーの国名があがっていた。
他に驚いたことは、神奈川県の公文書が千葉県の市原に落ちていたということ。
どうも火災の上昇気流に巻き上げられて、千葉まで飛ばされたということらしい。
火災の凄まじさを物語るエピソードだ。
観覧を終えて
震災の被害は今まで考えていたよりもはるかにひどいものだった。
おしんの夫竜三が佐賀に逃げ出した訳がわかった気がした。ぼっちゃん育ちじゃああの中で生き抜こうなんて気は起きないだろう。
展覧会としては、サブタイトルにもあるように被害状況と復興状況に主眼を置いたもののようだが、
たとえば朝鮮人虐殺などにはまったく触れていなかったのが(見落としたのかも知れません)ちょっと残念だった。
もっと震災の全貌を伝えるような内容だとなお良かったと思う。
天災は忘れた頃にやってくるとはよく言うが、かと言って忘れなければやってこないのかというとそういうわけでもない。
80年前、まさに今自分がいるこの場所で、建物の中で生き延びた人、入れずに焼け死んだ人の違いを考えたとき、人の運命の儚さを思った。

震災絵はがきの復刻版が売っていたので3枚買った。

キレンジャーの図書館2004-02-07 02:16

カレー本についての覚え書き。食べ歩き・レシピ本ではありません。


カレーライスと日本人(講談社現代新書、森枝卓士・著)
カレー大王・森枝卓士大先生の名著。日本人とカレーとの関わりについて深くメスを入れた問題作。叙述が前後することが多くて読解に苦労するが、そんなことより、自分にとってカレーとはいったい何なのか、ということを考えるようになるのがこの本の一番のポイントである。
美味しんぼ・第24巻「カレー勝負」(小学館ビッグコミックス、雁屋哲・作、花咲アキラ・画)
言わずと知れたグルメマンガ。上の名著を下敷きにして、冒頭に「インドにはカレー粉はない」というテーマを提示し、興味を引っ張りながらその謎をひも解いてゆく。これを読むといわゆる欧風とインド風のカレーの違いについてよく理解できるはず。スリランカの珍しいスパイスにも心惹かれる。

(もとは「キレンジャーの秘密基地」として本サイトで公開していた記事です)

キレンジャーの出没地点2004-02-07 02:37

カレーは自分で作るのが好きなので、あまり食べ歩きはしません。
そんなキレンジャーが複数回行ったことのある店。


英印主館えいすかん (まことに残念ながら閉店)
関内。辛さが選べるが、上述のとおり、私はいつも3倍か4倍。8倍以上だかになると辛さを出すスパイスの種類を変えているらしいので、すると味もずいぶん変わるのだろうか?
羊ものをよく食べる。ソースはどんなものでも美味しくいただいている。羊の脳みそカレーが好きだったが現在はやっていない。最近はラムのコルマがお気に入り。
リッチなカレーの店アサノ
町田。いろいろな本で紹介されているとおり、ここのカツカレーは凄まじく美味い。普通、カツカレーだとまったりしたカレーにすることが多いが、ここのはかなりスパイシー。カルダモンが効いているのがキレンジャー好み。カツ自体が相当美味いことを忘れてはならない。
店主は、なんかいかにもとっつきずらそうな爺さん。しかし実はどちらかというとミーハーの部類に属するようだ。店を紹介している雑誌を嬉しそうに見せたり、「松嶋菜々子なんか学生の頃よく来てたんだよ。こんなに有名になるなら一緒に写真とっておけばよかった」なんてぼやいてみたり。ぶらり途中下車の旅に出たときは、それから行列が絶えなくなり、忙しさのあまりとうとう奥さんは体調を崩してしまったんだそうです。以来TV取材は全て断っているとか。
などという逸話を延々と他の客に話していて、こちらが注文したカツカレーのカツを揚げ忘れたりするので要注意。
シド(まことに残念ながら閉店)
横浜東口。横浜そごうの地下にあった。フランス料理の名人、志度氏のレシピのカレーなんだとか。でも店のオーナーは役者の山口崇氏。どういう関係なんだろ。
欧風カレーの中では屈指。まろやかでとろっとしたオーソドックスなシドカレーの他にも、野菜のカレーとか子牛のカレー、フルーツカレーなんかも美味しかった。家が近かったこともあって月に一度は食べていたっけ。給仕はいかにもデパートの店員風の女の子ばかりだったが、カレー鍋をいつも睨んでいたのはいかにも頑固そうな職人風のおぢさんでした。閉店はあまりにも惜しすぎる。

(もとは「キレンジャーの秘密基地」として本サイトで公開していた記事です)

キレンジャーのレトルトカレー体験2004-02-07 02:44

カレーミュージアムの全国ご当地レトルトカレーフェア(2002年)で、日本全国のさまざまなご当地カレーを楽しむことを知った。
その後、2003年のカレーミュージアムの改装により、なんとご当地レトルトコーナーが常設に。(しかし横濱カレーミュージアムは2007年に閉館してしまった)

以下は、カレーミュージアムや近所のスーパーで入手したレトルトカレーの覚え書きである。


レトルトカレー10種
インドカリー(中村屋)
写真後列右。辛うまい。カルダモンが強い。パッケージに記載されている辛味順位表では5点満点中4点となっているが、かなり辛く感じた。
広島名産かきカレー(レインボー食品
写真後列右から2番目。封を開けるとすばらしい潮の香り。かきも5個くらい入っていて、ふっくらほこほこ美味しい。中辛となっているが、かなり辛く感じた。
鹿カレー(スズキヤ)
写真前列右。獣臭が広がる。具にたけのこが入っていて、この味と食感が「和風」という印象を与える重要なアクセント。食べていて時折大和煮でも食べているような気分になった。
前沢牛カレー
どちらかといえば酸っぱい系。トマトだろうか? すね肉が中心。
天元豚カレー
写真前列右から2番目。すっぱしょっぱい。肉は見かけより柔らかく、なかなか。可もなく不可もなく、といったところ。
かきカレー「かき道楽」(のびる屋)
写真前列中央。封を切るとかきの香りが漂う。皿にあけて見ると、いきなり大きなにんじん、じゃがいもがごろごろと転がり出てきて驚く。肝心のかきは3つ。カレー自体の味は、カレー南蛮のカレー、といった感じ。
黒豚カレー
写真後列左。辛さや香りはよく、美味しい部類に入ると思う。別の言い方をすれば、ぱっとしたところがない、まあ普通のカレー。
牛すじカレー
写真後列左から2番目。すじとコンニャクが入っていた。カルダモンの香りがとても強い。辛さはあとから「くる」感じ。味はよいが、しかしどうも一味足りないような・・・ なにかスパイスを入れるともっと美味しくなるかも。

(もとは「キレンジャーの秘密基地」として本サイトで公開していた記事です)

キレンジャーのレシピ:キーマカレー2004-02-07 03:04

料理はたいがい本を見ながらするのだが、キーマカレーだけは何度も作るのでとうとう覚えた。

元々はたぶんdancyuあたりを参考にしたと思う。dancyuといえば、かなり前のカレー特集のレシピで、大林宣彦映画監督の野菜カレー が美味かった。野菜の水分だけで作るので、水不使用。しかしその分、大根1本すりおろすという罠が。


かなり大ざっぱな材料、だいたい3~4人分
  • 唐辛子適量
  • サラダ油適量
  • たまねぎ1個から2個
  • ローレル1枚か2枚
  • ターメリック小さじ1くらい
  • コリアンダー小さじ1くらい
  • クミン小さじ1くらい
  • 牛ひき肉400~500グラム(羊でも可、というより羊がベター)
  • トマトペースト適量、なければトマト1個
  • グリーンピース1/2カップ
  • 水適量
  • にんにく・しょうが各1片
  • 塩・こしょう適量
と、これくらいの量をベースに、スパイスなどは好みで加減する。お好みでヨーグルトを入れたりするのも楽しい。
かなりテキトーな作り方
  1. 下ごしらえは、たまねぎをみじん切りにするのと、スパイス類をすりつぶすことくらい。
  2. サラダ油を熱して唐辛子とローレルを入れる。辛さを油に移すように。
  3. みじん切りにしたたまねぎを投入。きつね色になるまでじっくり炒める。この時間が楽しい。
  4. 肉投入。ざっくりと混ぜる。
  5. トマトペースト投入。鍋に直接かかると焦げるので、肉に乗せて混ぜ合わせる。
  6. スパイス投入。混ぜる。
  7. 肉の色がカレーっぽくなったら水をひたひたくらいに入れ、続いてグリーンピースも投入。
  8. 中火で煮る。煮ている間にすりおろしたにんにく・しょうがを入れる。にんにく・しょうがを入れるタイミングが後になるほどその香りが強くできあがる。
  9. 水が煮詰まってきて、肉の間がぽつぽつ開いてきたらできあがり。塩・こしょうで味を整える。

(もとは「キレンジャーの秘密基地」として本サイトで公開していた記事です)

歴代天皇総覧-皇位はどう継承されたか-(中公新書)2004-02-11 02:33

これは神武天皇から昭和天皇にいたる歴代天皇の事績を、ひとりひとりについて簡潔に述べた本だ。
極めて抑制のきいた文体は、巻末の索引・年表・系図ともあいまって、新書という「読み物」よりは、どちらかと言えば「資料」を思わせる。

「資料」を淡々と読み進むうちに、なんだか日本の歴史はずいぶんと平板なんだなあという印象を持った。


もちろんそれは間違いで、鎌倉時代以降武家に主役の座を奪われてから、天皇自身の業績に目立ったものがなく、尻すぼみ状態で読み終えてしまったためにそんな印象になったのだと思う。たとえば古い時代には皇位継承をめぐる騒乱がやたらと多かったりなど、周りはいつもにぎやかだったようだし、摂関政治や院政も天皇を抜きにしてはありえないものだ。

実際、本文は約300頁なのだが、平安末の安徳天皇までで200頁に達しており、鎌倉・室町期も60頁で、江戸時代以降の400年が40頁だけでは尻すぼみの印象にならざるをえない。まあ平安時代は数年での譲位を繰り返していたから人数も多くなり、それだけ頁数が増えるということもあるのだろうが。

学校で習う日本史では英雄のように思える聖武は実は・・・とか、譲位の慣行が始まった理由とか、知っているつもりでいて知らなかった事柄も多くあり、尻すぼみの「資料」ではあったが楽しく読めた。

(笠原英彦著、2001年)(2004年2月10日読了)