16日、パシフィコ横浜に Norah Jones を聴きに行ってきた。「コンサートよりはレコード」派の自分は、ライブなんて10数年ぶりだ。最後に聴いたのは George Harrison with Eric Clapton だったか、それとも Wayne Shorter だったか。そんな自分が久々に、金払って聴きに行きたいと強く思ったのが Norah だった。
開演予定の17時を10分ほど遅れてスタート。彼女が赤いタンクトップに黒のロング・スカートで登場すると周囲の数人の女性客が「わぁかわいい」と声を漏らした。観客の年齢層は幅広く、20代くらいのカップルから、白髪の男性もいた。30代くらいの人が一番多かったような気がした。
Live In New Orleans のDVDを持っているのだが、それだとほとんどMCなしで、曲によってピアノとキーボードを行ったり来たりしながらひたすら歌っている。だがこの横浜では結構余計なおしゃべりをして、さらに意外なことに、ピアノを弾かずに歌ったりもしていた。Don't Know Why でピアノを弾かないのはちょっと残念に思ったが、スカートの裾をつまんでふりふりしながら歌うしぐさはなかなかキュートで、若い女性にはウケそうだと思った。ピアノレスは4,5曲あったと思う。
setlist は途中でもうわからなくなってしまった。Creepin' In あたりが自然に盛り上がってて良かった。
ステージのバックが時折一面の星になったりして思ったのは、Norah の歌には夜や星を歌うものが多いということだった。自分は歌詞を意識して聴くことがあまりないので今まで気付かなかった。
じっくり聴かせてほしかったが、最後に The Band の Life Is A Carnival を歌うところでスタンド・アップさせられチト興ざめ(立たされたり踊らされたりするコンサートが嫌いなので)。でも Rick Danko ばりの力強いベースにはこちらも思わずノッてしまった。
アンコールで3曲歌って、終了は19時ちょっと前。正味90分くらいだろう。
全体を通して、エレキよりもアコースティックなセットの方に魅力を感じた。そしてやはり、でかいホールよりは小さいクラブなんかで聴けたら最高だなあと思った。まあこの人気ぶりじゃあムリだろうけど。感想は、立たされたこともあって「まあまあよかった」というところ。
終了後はインターコンのイタリアン「La Vella」に行ったら喫煙席しか空いていないというので諦めた。で、どういうわけか野毛の「ISSA」という鉄板焼きの店で食事をした。シェフは元々フレンチの人とかで、ソースがいっぷう変わっていておもしろかった。牛トロあぶり寿司が美味かった。
(2005年4月16日観覧)先週末、半期に一度の大丸「世界の酒とチーズフェスティバル」に行って、ワイン・チーズの他にそのクラテッロを買ってあったのを、今日の夕食に食べた。
ドラマで存在を知り、どんなに美味いんだろうと思っていたら、去年だったか、やはり大丸のこの催しで売っていたので大喜びで買って食べたのだった。美味かった。その後、イタリア料理の店で前菜で食べたことがあり、今日が3度目となる。
ドラマではサンドイッチにして藤原紀香扮するスタアのヒカル子のお気に入りとなるのだが、買ってきたのは薄切り5枚で1,500円。なんと3,150円/100gで、サンドイッチにするなんてとんでもない。ヒカル子はさすがスタアだ。
そこで、ドラマでハム屋の草なぎが企画した「世界のハム祭り」をしようということで、デパートでイベリコ豚の肩のハムを買ってきて、我が家で「(たった2カ国だけど)世界のハム祭り」開催のはこびとなった。
写真では上にある色の薄い方がクラテッロで、その右下の濃いのがイベリコ豚。左手前の肉の固まりはスーパーで売ってた田舎風パテ。ワインはスーパー・タスカンの Solare '96を飲んだ。パンはくるみパンとバゲット。
ワインもそうだが、ハムもこうして食べ比べるとそれぞれの違いがわかっておもしろかった。クラテッロは口に含むととろけるよう。しかし脂ではなく、しっかり肉の旨みを主張している。なんと言っても香りが凄い。ビニールのパックにはさみを入れたとたんに何とも言えない芳醇な香りがキッチンに漂った。この香りがトスカーナの赤ワインとよく合ったように思う。ほどよい塩気の生ハムと熟成のピークを迎えたワインは互いを絶妙に引き立てあって、すばらしい食事を楽しめた。自分はチーズや生ハムを味わうときにあまりパンを合わせないのだが、試しに一口齧ってみるとこれまたぴったしで、ハムがパンにまつわりついた食感がおもしろい。なるほどサンドイッチにしたらさぞかし美味かろうと思った。
そんなクラテッロに比べるとイベリコ豚のハムは固くてパサパサしていた。香りも独特のクセのようなものがある。決して不味くはないのだが、クラテッロと並べて味わってしまうと、どうもアラばかりが目立ってしまう。値段はさほど変わらないのだが・・・
最初は食事が済んだらチーズにしようと思っていたが、ワインとハムがあまりにも合いすぎて思いのほかグラスが進んでしまい、食事終了前にワインがなくなってしまったので、今日はここでお終いとなった。