氷壁がドラマで放送されるというので、気になって本棚の奥から引っ張り出して読んでみた。この本を読むのは'97年以来2度目だ。当時は冬山に関する知識がほとんどなかったが、この8年の間にいろいろ覚えたので(インターネットのおかげだ)、理解は少し深まったと思う。
あらすじは覚えていたが、さすがに細部は忘れていた。主人公は魚津だが、意外にも美那子の心理描写がかなり細かい。おかげでずいぶんとイライラさせられた(こういうタイプの人にはイライラしてしまう)。
にしても、ドラマである。魚津が玉木宏ですか。
玉木宏っつうと、自分の中では強烈に優男なイメージができあがっていて、どうにも山男のイメージがわかない。ミスドの看板に座って微笑みながらカフェオレを勧めているあの姿と山が結びつかないのだ。山でこんなきれいな顔したヤツ、見たことない。そこいくと山本太郎はいそうな気がするから不思議だ。そういや山本太郎とはNEC、吹石一恵とはマルイのCMで共演している。
舞台もK2だとか。
するとラストではK2に単独で行くのだろうか? かおるを中国に待たせておいて、魚津はパキスタン側から登るわけだな? 常盤にウソをついてパキスタンに行くのか? 常盤は「まさかネパール行きじゃあるまいね」と言って航空券を見るとパキスタン行きなので、これは山じゃないな、と思うのだろうか? 最初成都あたりで待っていたかおるは、魚津がちっとも来ないから・・・と、くだらない妄想は果てしなく続くのだった。
ロケがニュージーランドで舞台がK2というと、あの荒唐無稽なバーティカル・リミットを思い出してしまう。あのような、山をコケにしたようなドラマにはしてほしくないものだが。
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