KATZLIN'S blog

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Dell Inspiron 630m に Linux をインストール2006-01-17 00:46

630m
昨年暮れに購入した Inspiron 630m が、ようやく Linux でまともに動くようになった。試行錯誤の末、最終的にインストールしたのは SUSE Linux 10.0。

以前 Vine とか Redhat を使ったことがあったので、今回もまずはその系列のディストリビューションをインストールした。
まず Fedora Core 3 をいれてみたが、Fat32 のドライブが、マウントはできるものの ls で参照するとハングってしまう。これでは Fat32 のドライブを Windows と共有のデータ領域にすることができないので却下。無線LANも上手く動かなかった。
次に FC4。これはインストールはできたが起動ができない。ログを観察していると、どうやらサウンドデバイスを認識する段階でハングってしまうようだ。
そこで Vine 3.2 をいれたが、カーネルが古くて、内蔵無線LANの ipw2200 には対応していないようだ。

Turbo はCDイメージでの配布がないようなのでダウンロードが面倒。もう Linux は諦めようかと思ったが、ダメモトで未知のディストリビューションをいれてみようと思った。で、最初に試したのが SUSE で、これが当たりだったのだ。


インストール時の注意点はパーティション構成。いきなり「推奨構成」とかで、既存のパーティションを無視して Linux オンリーのまったく新しい構成にするのがデフォルトになっている。これではイカンので、構成変更。Linux 分として残してある10GBのうち、ブートを100MB、スワ ップを1.2GBほどとり、残りを ext2 にした。
Fedora なんかだと既存の Linux 領域だけを再構成するようにできるオプションがあって便利だが、SUSE では自分で設定する必要がある。Fdisk とかでパーティションをいじった経験がないと難しいのではないだろうか。

は勝手に認識。Knoppix でもダメだったので、ちょっと感動した。MP3も問題なく再生するが、びっくりしたのは iPod 用に AAC でエンコードした音楽が再生できたことだった。そういえばインストール中のスライド画面にも iPod とも連携OKみたいなことが書いてあった。
反面、動画は MPEG すらダメだったが、これは別途 Xine をダウンロード、インストールすることで解決した。ただし VR モードで録画した DVD-RW が読み取れない。VR モードの RW は、標準で入っているプレイヤー Kaffeine で見られるようになった。たしか最初は見られなかったような? dvd::rip とかあれこれ入れたりしたせいだろうか・・・

音声のみならず、ハードウェアの認識はすばらしい。スマートメディアのUSBリーダ/ライタをぶっ刺してもきっちり認識してくれるし、その後の動作まで聞いてきたりして、まるで Linux じゃないみたいだ。
Windows 領域も勝手に認識してマウントまでしてくれる。デスクトップにある「マイ・コンピュータ」をクリックすると、その中になんとパーティション毎にディレクトリができていた。 ルートに「Windows」というディレクトリが出来ていて、そこにマウントされていた。
日本語名のファイルもバッチリだ。

無線LANは、快調に動いている。
ipw2200 のドライバは SUSE に元々入っている。最初動かなかったが、dmesg してみたらファームウェア関連でエラーが出ているようだったので、ログにあった version 2.3 をここから拾ってきて解凍、出てきたファイルを /lib/firmware にコピー。再起動したらあっさり eth1 で動いた。
しかし今度はAPに繋がらなくてハマる。WEP が違っているんじゃないかとかさんざんいじりまわしたが、eth0 を ifdown したらOKだった。eth0 の方が優先されるみたいだ。
Windows 同様、Fn + F2 で ON/OFF することができるのが地味に便利だ。

モニタの設定もハマった。630m は 1280x800 というちょっと変わった画面サイズなのだ。
この変則サイズを表示させるには、855resolution を拾ってきてインストール。このへんのやり方は検索すればいっぱい情報がある。で、インストールしたら、コンソールから su になって/etc/init.d/boot.local というファイルに "/usr/sbin/855resolution 58 1280 800" を書く。再起動したら見事にワイド画面になったのだった。

というわけで、ド素人でもなんとか無線LANでネットができるまでになった。これで Windows ともおさらばできるかと思ったが、MSAccess で記録しているワインのデータが OpenOffice と互換できないようだ。それに、ウェブサイトなんかを持っている以上は Windows での動作検証は欠かせない。しかたないので Windows は残しておこう。

その後の、Inspiron 630m2006-01-25 20:34

その後の、630m での linux の使用感。


イヤホンが使えない。夜中に音楽でも聴こうかとイヤホンをつないでみたがスピーカから音が出まくりで、イヤホンからは無音。ジャックの差し込みが甘いとかじゃないし、Win では使えるし。こりは困った。もう1週間近くネットで情報を探し回っているが、見つからないでいる。

愛用ブラウザ Opera で日本語入力ができない。どうも shared だといけないみたいだ。static をダウンロードしてインストールしてみたが、これだと日本語変換はできるようになるが、なぜかネットにつながらなくなってしまう(ローカルのファイルは表示されるのだけど)。
他の人たちはちははみんな上手くいってるみたいなので、自分だけ何か設定がおかしいのに違いない。ブックマークや設定ファイルは Win のものをそのまま持ってきてすぐに使えるので、どうしてもモノにしたい。標準のブラウザ Firefox に乗り換えようかもと思ったが、設定の面で痒いところに手が届かないし、どちらかというとマウスよりはキーボード派の自分には Opera の方が断然使い勝手がいいのだ。検索などは、とりあえず今はテキストエディタを使ってコピペしてしのいでいる。
バージョンを 8.51 から 9.00 Preview 2 に換えたら日本語入力ができるようになった。もちろん static 版。でも文字変換後に、入力語の前にカーソルが飛ぶという不思議モードだ(「ふしぎ」と入力し変換してから確定させると、カーソルが「議」の右じゃなくて「不」の左にいってしまう)。

左が温かい。パームレストの左手部分の温度が Win を動かしているときと比べて高いようだ。左パームレストの下には Express Card のスロットがあって、CPU も HDD も離れたところにある。分解してみたい衝動にかられる。

プリンタの設定は、USB で直につなぐのは簡単だった。ウチのプリンタは HP の 930c なのだが、USB ケーブルをポートに突っ込むと自動認識して勝手に YaST が立ち上がって設定開始。ドライバも SUSE には最初から入っていたので、Win よりも簡単だった。

にしても、linux の日本語入力の情けなさは定評があるけれど、さっき文を書いてて「伸びた」のつもりで変換したら一発目に「のび太」が出てきて脱力/// うわ、スラッシュでなかぐろ(「・」のことね)が出てこない! ちなみに IME は UIM-canna というやつです。Anthy のほうがいいのかしらん。Atok を買う気にはなれない。