今朝は雷鳴で目覚めた。天気図を見ると低気圧が増えて二つ玉になっていた。山はおろか、平地も荒れる典型パターンだ。出かける予定だったのを取り止めた。自分にもその程度の知識はある。
しかし、体育の日の3連休の山行では、気圧配置が一時的に冬型になるというので、じゃあ冬型でも晴天率の高い八ヶ岳に、と行ってみたところ予想に反して雲に覆われていた。天気の読みの甘さを痛感し、本屋のアウトドア・コーナーで見付けたこの本でもうちょっと勉強しようと思った。
山歩きの際の天気予測としては、観天望気が一番効果的だと思う。
天気図の知識ももちろん必要だが、いったん山に入ると(北アルプスのような整備された営業小屋ばかりの山域は別として)天気図の入手が難しい。気象通報を聞いて自分で天気図を描くこともするが、正確なのかどうかイマイチ自信が持てないし、放送の始まる16時までにテント場に着けないこともあるし。空を見て、あの雲があるから明日は雨だ、とかわかればそれに勝るものはない。
この本はその観天望気の本だ。温暖前線や寒冷前線の説明など、半分くらいは中学生の頃に学校で習った内容でちょっとがっかりだ。が、雲の分類は苦手な分野なので、しっかりと読んだ。でも残念なことに写真がモノクロなのでちょっとわかりにくい。これはもう実践あるのみだ。
読んでいる途中でいまさらながら気づいたのだが、出版が 1998 年と古く、たとえば台風に関する記述もすでに廃止された「『弱い』台風」などの解説があったりする。「インターネットの有効な利用法」なんていう章も今更感が強い。なによりも、「アウトドア・ハンドブック」だからと思って買ったのだが、「野外で注意したい天気」の章が短いのがちょっと残念だった。
が、雲の基本分類は10種類でいいという記述に、ちょっと勇気付けられた。頑張って覚えなければ。そして次は山岳気象専門の本で勉強してみたい。
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