KATZLIN'S blog

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EPSON のスキャナ GT-X750 を購入2007-06-02 01:08

エプソンの GT-X750 というスキャナを買った。
一眼レフデジカメを買うつもりでいて店頭で手に取ってみたのだが、山登りで持ち歩くには重すぎると感じた。まあこれは今使っている MINOLTA α-Sweet があまりにも軽いからそう感じるのかもしれない。また電池の持ちも不安材料のひとつ。普通の旅行ならともかく、山の中では充電ができない。
というわけで、過去に撮影したフィルムと、今後の α-Sweet の活用のために、フィルムスキャンのできる GT-X750 を買ったのだ。安物のフラットベッドスキャナを持ってはいたが、それはとうの昔に壊れてしまっていたので、ちょうどよかった。

機種の選択にあたっては、Linux 用ドライバが配布されているエプソンを選んだ。そのうち、フラッグシップの GT-X900 はデカすぎるし、最大解像度 6400dpi なんていう高性能は求めていない。GT-F700 より下位の機種には Digital ICE というホコリ取り機能がついてないし、一度にスキャンできるのが6コマなので手間がかかりそう。というわけで、解像度 4800dpi で、Digital ICE がついていて、12コマを一度にスキャンできる GT-X750 となった。


さて、ざっと使ってみてのインプレッション。OS は Windows2000。Linux での顛末については別に書こうと思う。(書いた。「Epson GT-X750 を Linux で使ってはみたものの」)

まず、紙スキャンがきれいだと思った。展覧会のちらしを何枚かスキャンしてみたが、モアレがなくてかなり感動した(前の安物スキャナはひどかったので・・・)。フィルムスキャンがメインで、普通の紙スキャンはついで程度のつもりでいたのだが、これならいろいろ楽しめそうだ。
で、肝心のフィルムスキャンは、ポジ・ネガともに思ったよりはきれいに見えた(こういう感想は主観が強いのでなんとも言えないが)。色が気に入らなければレタッチソフトで追い込めばいい。けれどもそこまでシビアに求めるつもりもないし、PCの画面で見るのはもちろん、2L判のプリントだって充分以上の出来だと思う(A4もイケると思うけど、ウチのA4プリンタはショボいのでわからない・・・)。ホコリ取り機能も、ほんとにカタログどおりにホコリが消えてこれまた感動した。よほどデカいのだとダメだけど。

と、スキャン結果はまあまあ気に入ったのだが、逆に気に入らないのがフィルムのホルダー。押えの部分をしっかりはめるのにかなり苦労する。また、フィルムを取り外すのも難しく、ともすると指が触れてしまう。マニュアルには「ほこりの少ない場所で、手袋をつけて」などと書いてはあるものの、そこまでするのもメンドくさいし。こうなると、ホルダーなしでフィルムを差し込んで読み取れる GT-F700 の方がよかったのかなあという気もしないでもない。

Digital ICE というホコリ取り機能は上々だが、使うとかなり遅くなり、1コマ2分近くかかる(CPU:Pentium M 1.73GHz, RAM:1GB)。ただ lite バージョンがあって、それだと若干速くなるみたいだ。また Digital ICE じゃない普通のホコリ除去モードも3段階あって、Digital ICE と合わせるとホコリ除去が5段階あるような感じかも。ちょっぴりホコリのついたフィルムを何度かスキャンした感じでは、ホコリ除去が強いと、ホコリじゃない部分もホコリと検知してしまう場合が多く見受けられたので、ほどほどにしないといけないと思った。
Digital ICE というホコリ取り機能を使うと、使わない場合に比べてスキャンに2〜3倍も時間がかかる。ただし、通常のホコリ除去モードだとホコリじゃない部分もホコリと誤認識してしまう場合が多いが、Digital ICE は精度が高い。「Epson GT-X750 を Linux で使ってはみたものの」にサンプルをアップした。

これから暇を見つけて昔のフィルムなんかもスキャンして、ウェブサイトの写真なんかも入れ替えていけたらいいと思っている。相棒がとうとうデジカメに移行したので、自分はフィルムカメラだけ持って歩けばいいんじゃないかと思い始めた今日このごろ。

特別展 花 FLOWER ~太古の花から青いバラまで~2007-06-10 21:45

チケット
「人はどうして、花をきれいだと思うんだろう」というコピーが印象的なこの博物展。なんとなく面白そうで、お金を払って見てもいいかなと思ってはいたものの、さほど興味のない分野の入場料1,300円はちょっと高すぎて二の足を踏んでいたところだった。ところが運良く招待券をゲットできたので、国立科学博物館に行ってきた。

科学博物館はほかの上野の博物館・美術館より一足早く9時に開館する。8:50に門前に到着したときは人がいなくて、9時の時点で20人くらいの列だった。科学博物館だと子どもの観覧客が圧倒的に多いと思うのだが(子どもは入場無料だし)、まだ朝早いせいか、子ども連れはさすがに少なかった。


メインは地下2階の第一会場で、プロローグと、9つのゾーンで構成されていた。9つのゾーンは2つの大きな「章」に分かれ、zone1から6までが第1章「花の誕生とその進化」ということで、科学・博物誌的な内容。第2章は「花と人とのかかわり」で、zone7 の研究史はともかく、zone8「花をつくる」は園芸品種、zone9「花おりおり」は生け花などの展示と、科学博物館でやる内容としてはちょっとピンとこない感じがした。
地下1階にあがった第二会場ではリンネの業績が紹介されていた。

入場するといきなり「ジャスミンの香りでお出迎えしています」とかなんとか。香りじたいはよいのだが、これは濃厚すぎる。ほのかに匂う程度ならいいのだが、自分は鼻が敏感な方なのでこれはもうキツくてたまらん。デパートの化粧品売り場なみの臭さだ。まあ香りは感覚的なものだから、自分にとっては悪臭でも他の大部分の人たちは「いい香り」と感じとっているのかもしれない。

最初のエリア「花のしくみ」で、白い花には白の色素は含まれていないのだとか、「ダーウィンの蘭」アングレクムの話とかにヘェーヘェーしつつ奥へ進む。匂いのサンプルもたくさんあったので恐る恐る嗅いでみたが、やはりどれもキツかった。唯一クチナシの花だけが心地よく感じた。

次の映像コーナーはあとで見ることにして「世界の花」へ。世界一大きい花とか、世界一背の高い花とか。これらの世界一シリーズの植物はどれもグロかった。また乾燥地帯のような厳しい環境に暮らす花などが、ジオラマで展示されていた。お、「星の王子様」に出てくるバオバブの木ってのは、サン・テグジュペリの創作だと思っていたら、実在の植物だったのか(展示は模型だったが)。知らなかった・・・
コーナーでは模型と生花が混在していたが、同じ花でも総じて模型の方がハデに見えた。
で、このコーナーの一番奥に高山植物があった。

高山植物コーナーは山で見ていて馴染み深い花が多くてやはり落ち着く。ハクサンチドリはもう枯れてしまっていたが、エーデルワイスは盛りだった。エーデルワイスは初めて見たが、確かにハヤチネウスユキソウによく似ているように思った。でも、これならハヤチネウスユキソウの方がきれいかな。こんな鉢植えで展示されているせいかもしれない。やっぱり山で野性の姿で見てこそ本当だと思った。

さて、この高山植物のジオラマに、お目当てのヒマラヤの青いケシがあった。
ヒマラヤの青いケシ 高山植物コーナーの花
開ききっていてもう終わりかけの株もあったが、いくつか生きのいいのが残っていた。この形で、この色の花は見たことがない。山道を歩いていてこんな花に突然出くわしたらそりゃすごい感動だろうなあ。

通路のような位置に配置されて疎外感が漂う花の研究史のコーナーを過ぎると青いバラが。第一会場内は写真撮影可だが、流れている映像とこの青いバラは不可。バラの前にはちゃんと番人もいて、がっちり管理している感じが窺えた(チラシや公式サイトで使われている写真にも、サントリーの著作権表示が必ず入っている)。自分は高山植物のような野草が好みなので、こういう「作られた感」満々の花はスルー。
園芸植物コーナー
そのあとも園芸種やら生け花やらフラワーアレンジメントやらが続いた。科学博物館の展示というよりは、国際展示場とかでやってる展示即売会みたいだ。日本人と花の関係なんていうのも源氏物語とからめたりしていて興味深かったけど、なんか歴史博物館みたいなとこでやってそうな内容。そういや昔東博でも「花展」とかいうのやってたような、と思って調べてみたら1995年にやってた。

見終えて、なんとなくとりとめのない展示だったという感想を持った。おそらく後半の、展示即売会まがいのコーナーが長すぎたからだろうと思う。最後の第二会場のリンネの事績なんてこじつけみたいなもんだ。まあ、きれいだったし、タダだったからよかったけど。もしこれに1,300円払っていたら自分は激怒していたことだろう。フラワーアレンジメントとかガーデニングとかが好きな人はまた別の見方があるだろうと思う。
そういえば、人はどうして、花をきれいだと思うんだろう。結局その答えはわからなかった。(国立科学博物館・2007年6月9日観覧)

EPSON GT-X750 を Linux で使ってはみたものの2007-06-13 23:52

EPSON のスキャナ GT-X750 を購入」のエントリーにも書いたが、このスキャナを選んだ大きな理由は Linux で動くからだ。
エプソンは、関連会社のエプソン・アヴァシスが Linux 用ドライバを配布している。スキャナだけでなくプリンタなどのドライバも揃っている。

だが、結論から言うと、結局このスキャナは Windows で使うことになりそうだ。購入からこの結論に至るまでに1ヶ月。その間の事情を記しておく。


まずはエプソン純正の Linux 用ドライバ Iscan を試してみた。
エプソン・アヴァシスのサイトには、tar ソースと rpm パッケージはあるものの、肝心の deb パッケージがない(当方の使用ディストロは Debian 系の kubuntu)。そこでソースから入れようとしたがうまくいかなかった。しかたないので alien で rpm から deb パッケージをつくって $sudo dpkg -i でインストールした。ネットで得た情報でも Debian 系の人はそうしているようだった。GT-X750 用の追加ドライバも rpm を alien して入れた。sane パッケージは apt で楽勝。

インストールが完了してコンソールから $iscan とするが、USB スキャナはつないだだけだと root の所有となっているため、スキャナがないとか文句言われる。$sudo iscan で動かすことはできるが、ここはマニュアルにあるとおり、$sane-find-scanner してスキャナの接続先を調べ、$sudo chmod 0666 /proc/bus/usb/xxx/xxx みたいにしてパーミッションを変更するのがよい。接続のたびにこの作業が必要になるので、マニュアルには udev の rule を書けとか書いてあるけど、自分にはそんなスキルはない。まあそのへんはあとでじっくり考えることにしよう。まずはスキャンの出来具合が知りたいのだ。

で、Iscan を動かしてみる。しかし、紙スキャンは上出来だが、フィルムスキャンがトホホな代物だった。まず、期待していたホコリ除去機能がない。それどころか、褪色復元とかもない。売り物の機能がない、普通のフラットベッドスキャナとなってしまうのだ。純正ドライバなのに・・・
それになにより、一度に複数の範囲を選択してスキャンするということができないのが最大のトホホだ。Windows のドライバソフト(Epson Scan)だとコマの位置を自動で認識して複数のコマを選択してスキャンできたりするわけだが、Iscan ではそれができないのだ。このため、たとえば複数のコマを取り込むには、こんなふうに12コマ全体をひとつのファイルとしてスキャンしてからレタッチソフトでトリミングするか、または、コマごとにその都度範囲指定してスキャンするということになる。前者だとカラー調整が難しくなるので非現実的だし、後者だと七面倒。純正ドライバなのに・・・

Iscan でのできあがりはこんな感じだ。
iscan
出力 1600dpi で、tiff で出力できなかったので、pnm というので出力した。それを横幅480ピクセルのJPEGに変換した。自動露出補正で、撮影自体にPLフィルタを使っていることもあるが、結構こってりした色合いだ。ホコリ取りがないのでホコリが目立つ。うーん。


しかたない Windows で使うか、と思っていたら、ふとしたことから VueScan なるソフトの存在を知った。マルチプラットフォームで、Linux 版もある。ちゃんと複数コマのスキャンもできるらしい。有料ソフトだが、試用ができるのでとりあえず試してみることに。
本家サイトからダウンロードして解凍する。中にある vuescan てのが実行ファイル。特にインストール作業はいらない。

しかしこれをクリックしても動かず無言。コンソールから $vuescan と叩いたらセグフォールトとか言ってきた。ここで行き詰まって2週間近く試行錯誤を繰り返し、諦めかけたころにようやく ubuntu の scim ライブラリのバグが引き起こす現象らしいということがわかり、環境変数のおまじないをいれて、$export GTK_IM_MODULE=xim; vuescan としたら動いた。このあたりの情報はウェブには見当たらなかった。どうやら、IM が scim な非英語圏の ubuntu ユーザーで、Epson GT-X750 を VueScan で動かしている人はかなり少ないようだ。英語を使う人たちは scim 使わないからこんな苦労はしないのだ。ちなみに、このスキャナは海外では Epson Perfection 4490 という型番で売られているようで、検索エンジンではこっちの方がはるかに多くヒットする。VueScan のマニュアルを見て知った。

で、苦労して動かせるようになった VueScan だが、正直なところ使い勝手はあまりよくなかった。ヒストグラム表示がなくて、細かい色補正は数字を入力したりスライダーを使ったりするのが不便。また、自分は英語のソフトにはあまり抵抗感はないのだが、慣れていない人にはそれだけでもマイナスかもしれない。
問題なのはスキャン終了後もスキャナがグコグコッと小さな音を立て続けていること。壊れちゃうんじゃないかと不安になってしまう。

VueScan での画像。試用だとこんなふうに$マークが一面に入る。
vuescan
出力 1200dpi で、tiff 形式で出力したものを横480ピクセルのJPEGに変換。出力を 1600dpi にしたかったが、サイズは選択式で 1200dpi の次が 2400dpi だった。カラーモードは landscape。Iscan に比べて色がずいぶん薄い。また、ホコリ取りを Heavy にしたのだが取れていなくて、Iscan と同じところにホコリが見える(2列目の左から2番めの$マークの上と、1列目の右から2番めの$マークの下)。これはちょっと困る。アンシャープマスクもかけているのだが、それでもぼんやりとしている。
このソフト、ウェブ上では結構評判がいいし、実際に使っている人の画像なんか見ても凄く良いのだが、これではちょっと自分は使えない。もっと追い込めば良くなるのかもしれないけど、自分は$80も払ってそこまでやるほどのマニアではない。もっとお気楽にやりたいのだが。


というわけで、結局 Epson Scan での使用を余儀なくされたのである。当方の Windows 環境は VMware だが、それだとちょっと不安定なうえにメモリの容量が制限されるので、泣く泣くデュアルブートにした。
Epson Scan で不満なのはプレビュー画面が小さいこと。拡大して確認できないのはちょっと不便だ。が、そんなのは大した問題じゃない。そんなことより一番面倒なのは Windows を起動しなければいけないことだったりして。

で、Epson Scan での仕上りはというと。
Epson Scan
出力 1600dpi で作った tiff 画像を横480ピクセルのJPEGに変換。Digital ICE オン、自動露出補正、粒状化低減「中」。Digital ICE は強力で、Linux でスキャンしたあともフィルムはセットしたままでいたので、先の2枚と同じところにホコリが付いているはずだが、きれいにとれている。色合いも自然な感じだ。

結局これが一番きれいだと思うが、Digital ICE だと、出力1600dpiの場合1枚スキャンするのに5分くらいかかるのが難点。通常のホコリ除去とかを使わないと、人生がいくつあっても足りない。しかし Digital ICE の方が性能が良くて、次の2枚の写真のように、通常のホコリ除去モードではホコリと誤認識して塗りつぶしてしまうところも、Digital ICE だとちゃんと認識して表示されていた。
Digital ICE ホコリ除去強
先の3枚と同じ写真の、左側の一部をトリミングしたもの。ウェブページに使う程度の大きさに縮小すればどちらでも気にならないが、プリント用だとこの差は大きい。
同じ写真を Digital ICE Lite でもスキャンしてみたが、ノーマルの Digital ICE と変わらない(わからない)結果だった。なわけで、Digital ICE Lite を常用することになるのかなあ。

山岳気象入門(山と渓谷社 ヤマケイ・テクニカルブック)2007-06-20 20:28

昨年、「明日の天気がわかる本」を読んで、もっと山に特化した天気の本を読みたいと思っていたところで見つけた本。こういう本が欲しかった。
「明日の天気がわかる本」はモノクロ写真の雲がよくわからなかったが、こちらはカラーなので分類もわかりやすい。雲だけじゃなく、山の写真も多くて、それを見るのも楽しかった(ひとつトムラウシの写真が間違っていたのが残念)。


構成は次のとおり。
第1章・天気の基礎知識、第2章・山の天気の基礎知識、第3章・山の局地気象、第4章・山岳気象遭難、第5章・気象データ。
1章→4章にかけて大局的な見方から実際的な見方へと、対象が細かくなっていく。第4章は実際の遭難事例の判断ポイントについての具体的な解説で、第5章は各地の夏山の平均気温や天気出現率、天気に関する言い伝えなどの雑多なデータ集となっている。
章建てもそうだが、話の進みかたも理路整然としていて、「こういう天気はこのような条件のときに現れる」ということが論理的に説明されているのでよく理解できた。これは覚えやすさにもつながると思う。

第1章はチト退屈だったが、2章、3章は得るところが大きかった。地上の風向からジェット気流の流れを読むなど、計画段階や山中でも実際に使えるテクニックがたくさんあるのがいい。特に天気図の書き方のツボは衝撃だった。等圧線を書かなくてもいいなんて! こういうことは学校の山岳部や山岳会などでは教えてもらえるのかもしれないが、無手勝流の自分には目からウロコなのだった。

読み終えて、過去の自分の山行と照らしあわせたとき、2005年の朝日連峰なんかは、遠雷を甘く見ていてヤバい状況だったと反省した。また、このときの天気予報は晴れだったけれど、前日から続いた蒸し蒸しした感じから、雷を予想できたのではないかと今にして思った。夏山だったら雷があってもおかしくないという覚悟をしてはいるが、「あるかもしれない」と「あるに違いない」ではやはり心構えが違うものだ。

表紙カバーの見返しの著者紹介に顔写真が出ていて、どこかで見たことある人だな、と思ったら、NHKで天気予報をしている人だった(村山貢司氏)。また、もうひとりの岩谷忠幸氏も日テレの気象アドヴァイザーということだが、この人の写真は明らかにどこかの山中で撮ったものだ。山歩きをする人が書いているから、通り一遍の教科書的なものじゃなくて、おもしろく読めたのかもしれないと思った。

(村山貢司、岩谷忠幸著・2005年)(2007年6月19日読了)