KATZLIN'S blog

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テントの補修2008-08-12 00:01

先月末の白峰三山縦走の際に北岳山荘でテントを張ったところ、フライシートのシームテープが剥がれはじめているのを見て、劣化が進んでいることにようやく気付いた私。そのわずか1時間後に雷雨に遭うとはつゆ知らず、「雨の日にはテントを張らなきゃいいんだよ」とか相棒と冗談を言いあっていたのだが、劣化はかなり重症で、もっと条件が悪かったら相当ひどい目にあったに違いない。
実を言うと、ちょっとボロくなったな、とは思っていたのだけど、しばらく雨に降られなかったのでその深刻さが理解できていなかった。テントで雨に降られたのは4年ぶりのことだったのだ。
今から修理に出していたのでは夏山が終わってしまうので、自前でなんとか直そうと画策した。


ネットで検索すると、市販のシームテープを購入し、アイロンなどで貼り付けることができそうだ。で、購入しようとするもシーム「液」は売っているものの、テープが見当たらない。都心のでかい店に行かないとだめなのか。
これは相棒が近所の店で聞いてきたという話なのだが、最近ではテープで自分で補修するのではなく、メーカーの修理扱いばかりになってきているという。補修用テープなんか置いといても売れないらしい。で、状況によっては、テープ補修ではなくてフライ交換の方が安くつく場合もあるとのこと。

いずれにしても時間がかかってしかたない。ググると、わざわざ新しいテープに替えなくてもアイロンをあてればまたくっつくみたいだ。当方のテントは10年選手。古いので上手くいくかわからないが、ダメモトで試してみることに。
ググって得た情報どおりに、当て布をあて、アイロンは低温に。裾の方でおそるおそるやってみるとなんとくっついた。なるほど、乾燥しきってぱりぱりになった接着剤がアイロンで溶けてまたくっつくというわけか。

剥がれてしまったシームテープ 貼り直したシームテープ
上手くいきそうなので、さっそくテープが剥がれたところを補修。接着剤はテープでなくてフライ側に残っていたが、まだ始めたばかりでそのことが分からなかった。というわけで接着剤部分がずれたまま貼ってしまったが、縫い目は覆っているので問題はなさそうだ。
最大の患部が上手くいったことに気を良くして、フライシート全周にアイロンを当てることにした。

劣化したシームテープ 修復したシーム部分
アイロンは動かさないで、押し付けるだけがよさそうだ。軽く押し付けて10秒数えて離してみて、付きが悪いようならさらにもう10秒、という作業を繰り返した。
全周すべてを終えるのに2時間かかった。テントを畳むときにいつも折り曲げるところは、接着剤も残っていないようでくっつかなかったが、これはしょうがないか。この秋まではもってくれるといいのだが、来シーズンまでには、テントを買い換える必要がありそうだ。