KATZLIN'S blog

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クイーン・アリス2005-03-13 00:18

ワインラベル
かねてから行ってみたかったフレンチ、クイーン・アリスの予約がとれた。20:30からと、ずいぶん遅い時間ではあったが、一度行ってみないと気がすまないので行った。みなとみらいのパン・パシフィックにある横浜店。

腹が減りすぎて本番で酔っ払うと困るので、ランドマークの1階にあるスープストックでスープを食べて腹ごしらえ(?) 自分はワタリガニのスープ、相棒はサンゲタンを食べた。


時間の5分ほど前に店に到着。
内装は、それぞれのテーブル間がきっちり仕切られていて、そこそこ個別空間の気分にひたれる。ピンクのソファのカップル席がずらりと並び、あまり慣れない雰囲気にちょっととまどう。照明の場所がイマイチ。灯りが背中側にあるので、料理が自分の影に隠れて暗くなってしまうのだった。

料理はコースで税サ込みで8,800円と決して高くはない。リストから冷前菜・温前菜・スープ・魚・肉とそれぞれ一品ずつ選択する形式(モノによっては追加料金必要)。ワインは、とりあえず渡されるドリンクメニューにあるベリンジャーが9,000円もするので一体どういうことだと愕然としたが、まともなワインリストにあるものはそれに比べるとまともな値段だった。ほとんどがフランスもので、リストにはフリガナはなかった。

我々が選んだメニューは以下のとおり。
キャビアとスクランブルエッグのサンドイッチ、地鶏とフォアグラのテリーヌ、七面鳥のサラダ、オマール海老のグラタン、フォアグラと大根のトリュフ風味、カブとカリフラワーの冷たいポタージュ、オマール海老のフリカッセ、帆立と鮑のラグー、グラニテ、子牛ステーキの紫蘇風味、鴨網焼きの魯山人風。パンはひまわりの種のパンだった。
デザートに、アリス風ぜんざい、チョコとココアのファンタジー。
ワインは、食前にゴッセのシャンパンをグラスで1杯ずつと、自分だけシャルドネとヴィオニエのブレンドという風変わりな白をグラスで、メインの赤にショーヴネ・ショパンのクロ・ヴージョ(2001)をとった。

味付けは、自分にはちょっぴりしょっぱく感じられたが、悪くなかった。
さて料理だが、フォアグラ大根なんかはふろふき大根にトリュフがいれてある感じで、鴨の魯山人風もわさび風味だったりと、かなり和食を意識した味だった。だがそれでも比較的重い料理で、魚料理もチョイスしたものはクロ・ヴージョがぴったりなほどだった。量がびっくりするほど少なかったが(魯山人鴨なんかはたったの一切れ!)なのに、メインが終わる頃にはもう腹いっぱい。よほど重いのか、腹ごしらえのスープストックが効いたのか。

内装・食器など、いずれをとっても20代後半のカップル向けという感じがした。金のハートマークがあしらってある皿は30代後半の我々にはちょっと・・・ 料理の盛り付けも派手目だった。
サーヴィスはしっかりしていた。そのへんはさすが、きちんとしたホテルのダイニングだけのことはあると思った。記念にもらったワインラベルも、店のメニューと同じく猫のイラストをあしらった台紙に貼りつけてくれて(アリスとチェシャ猫ということなんだろうか)、満足度もアップ。

店を出たのは22:30をまわっていた。帰宅したのは0時過ぎ。もうちょっといい時間に予約できたらよかったなあ。(2005年3月11日)