新しい iPod を買った。
職場での Windows XP デビューに引き続き、自宅のパソコンも 2000 から XP に変えたのだが、その理由は現行の iPod Classic が
2000 には対応していないからだった。
買ったのは銀色の
Classic で、80GB。160GBのモデルもあるが、動画でも見ない限りそんなに容量は必要ないだろう。聴くのはジャズとブラジル音楽ばかりなので PV
なんか無縁だし、iPod でテレビ番組を見ようという気にはならない。音楽が聴ければそれでいいのだ。
ケースは
BELKIN
のアクリルケースにしてみた。操作感はさすがに生には劣るが、ホイールが汚れないので気に入った。でもシリコンと違って、落としたら一発で壊れそうな予感。
これまで使っていたのは第3世代の15GBのモデルで、2004年の春に買ったから4年弱使っていたことになる。
音質を半分に落としてエンコードしていたのだが、それでもとっくに容量が足りなくなっていた。また、バッテリがかなりヘタってきた。持続時間はもともと8時間ほどだったが
、今では5時間くらいしかもたない。おかげで1日おきに充電しないといけない始末。
しかもこのモデル、充電は6ピンの IEEE1394 じゃないとできない(USB は転送はできるけど充電は不可)。Windows
パソコンだとたいてい4ピンなので、充電はアダプタを使ってコンセントからするしかない。曲を転送するときは、フル充電してからじゃないと途中でぶった切れてしまうことが
あったりする。
そこいくと今度のは厚さが2/3なのにディスク容量もたっぷりだし、USB
で転送しながら充電できて安心。しかも持続時間も30時間とたっぷり(!!)
まあこんなの当たり前なのかもしれないけど、古いのを使ってきた人間には感動の嵐なのである。
3G
に比較して欠点といえるところは、再生・停止ボタンが機体の一番下にあるので、ポケットの中で手探りで操作するのが難しいこと。リモコンが嫌いなので直に操作しているのだ
が、3G ならボタンも上で、窪みがあるので場所を間違えることもなかった。でもこんな形してるのは 3G だけで、もうこれは慣れるしかない。
また、Linux で使えないのが痛い。今使っている kubuntu 7.04 だとライブラリが古いようで、曲の転送などはできても iPod
の方が認識してくれないのだ。しかもその次に Windows につなぐと、iPod が認識できません、とか言われて初期化を促される。ネット上の情報では 7.10
なら使えるっぽいのだが、試しにアップグレードしてみてやめた
ばかり。まあ本来 Windows や Mac で使うものなんだから、ここは我慢するか。
動画も見ないし液晶はモノクロでいいと思っていたが、やはりジャケットが見られるとどのアルバムかが直感的にわかっていい。Cover Flow
もおもしろいし。まあ自分の場合、Cover Flow でアルバムを選択して聴く、ということは実際にはしないような気がするけど。
ところでこのアルバムアートの取り込みはちょっと面倒だった。というのは、クレカの取扱いが停止中とかで、iTunes Store
にサインインできなかったからだ。iTunes によるアルバムアートの取り込みにはアカウントが必要なんだとか。
でも、自前の画像を設定できることに気付いた。ということで Linux 側の Amarok でためてあった画像を、アルバムごとにちまちまと D&D
してようやく完了。Amarok は amazon
から画像を検索して取り込めるのだけど、そのおかげで画像は大きさや画質がまちまち。帯付きのもあったりするけど、まあいいや。
6,580曲転送して残り56.8GB。ほとんどの曲の音質を落としてエンコードしているから、通常の音質ならさらに20GBくらい消費しているだろう。すべての CD をエンコしなおす気はさすがにないが、お気に入りの曲だけを wav のまま転送してみようかと考え中。
iPod 用に使っているイヤホンを買い替えた。新しく買ったのはオーディオテクニカの ATH-CK7。
自分が iPod
を買ったのはおよそ2年前で、第3世代のモデル。付属の白いイヤホンをつけているのがミーハーちっくに見えてイヤでしかたなかったのと、音質が悪いという評判だったので、
すぐに別のものを買った。ソニーの MDR-EX51LP という耳栓型のもので、たしか3,000円くらいだった。
シュアーとかのン万円もするようなのが欲しかったけど、どうせ電車で聴くんだし、なにより、圧縮音楽に金かけてもしょうがないと思い直してこれで妥協したのだった。
通勤時、同じ電車に声のよく通るおばさんがいて、しかもおしゃべりなもんだから(なぜか朝っぱらから時事問題を論じたりするのだ!!)、毎朝うるさいなあと思っていたのだが、耳栓でほぼシャットアウトでき読書にも集中できるようになって良かった良かったと思った。音質は密閉型である分、白イヤホンよりもよいと思った。
ところが最近になって、結構音洩れがしていると相棒に指摘され、イヤホンの買い替えを思い立ったのだった。イヤホンを外して聞いてみたときに音が聞こえないくらいの音量にしていたのだが、耳に装着すると音が増幅するのか、洩れてしまうようだ。
先日、コンビニで最新デジタルなんたらいう雑誌をふと手にとって見ると、イヤホン特集だった。この手の雑誌は提灯記事ばかりで好きではないのだが、ひまつぶしにぱらぱらめくってみた。
価格帯ごとに商品が載っていて、コメントの他に音楽ジャンルごとに★がついているのがいい。その中で、1万円未満のクラスながらジャズに5つ星(満点)がついていたのが ATH-CK7 だった(上位の機種にも5つ星はなかなか見当たらないのに!)。自分の iPod にはジャズしか入っていない。もうビビッときた。
翌日早速横浜のヨドバシに行き試聴。音源が小林明子「恋におちて」だったので果してジャズ向きのイヤホンかどうかわからなかったが、あれだけ周りが騒がしくても音楽に集中できる密閉性はよい。コードがY型なのが気に入らないが(自分は首掛けタイプが好み)、少し迷った末、買った。9,800円。
帰りの電車で早速つけかえて聴いてみた。よい。
帰宅して今度は今までの安いのととっかえひっかえして聞き比べてみた。中音と低音の解像度がよいのがわかる。埋もれていたベースの音が聞こえてきた。安いのは中音低音ひとまとめにしてぐちゃっと潰したように感じる。これが3,000円と10,000円の差なのだろう。よい。
ところが、音洩れの方はそんなに変わらないようだ。これはチト残念だが、よい音を手に入れたのでよしとしよう。
風邪をひいてしまったので、この土日は家にこもって録りだめてあったビデオを見たりして過ごした。いくつかバラエティを観たあと、この映画を観た。
去年だったか、テレビでメイキングビデオを放送しており、合宿をとおしてスウィング・ガールズたちの楽器が上達していくさまを見ていたので(ついにはプロモでアメリカに行って演奏するまでになっていた!)、大好きなスポ根もののような展開を勝手に想像していた。
しかし結果としては、スポ根ではなく、青春コメディだった。
駄目チーム・選手が強くなるストーリーには、滝沢先生やミスター・ミヤギのような優秀なコーチがつきものだが、それがいない。また、楽器が上達する過程がほとんど描かれていなかったのが、メイキングを見ていただけに不満だった。
それでも、クライマックスの演奏会でチューニングからみんなの気持ちがまとまっていくあたりではスポ根ものを観たときのような高揚感を味わえたし、演奏だって決して上手いとは言えないけどカッコよかった。"Mexican Flyer" のドラムソロから "Sing Sing Sing" に移行するところなんかはゾクゾクした。
ジャズを聴かない人にも楽しめると思うが(そうじゃなきゃ誰も見やしない)、ジャズやオーディオマニアへの配慮(?)は竹中直人扮する先生の部屋。JBLのスピーカーにアンプはマーク・レヴィンソンと、ジャズ向けオーディオの王道だ。ターンテーブルも舶来ものっぽいすごいやつだ。たぶん全部で400万はするだろう。
また、オーディオ以上に興味をひいたのは壁にかかっているレコードだった。ゴールデン・サークルのオーネット、ドルフィーにシェップと、フリーが多い。他のもJATPジャムセッションやらビッチェズ・ブリューやら、マクリーンだって一皮むけた後のライト・ナウだし、どれもこれもビッグバンドとは関係なさそうなものばかり。こういう音楽を好む人がビッグバンドの指導をするっていうのがまた可笑しいところだと思う。
というわけで、100点満点ではないにしても、なかなか面白かった。
16日、パシフィコ横浜に Norah Jones を聴きに行ってきた。「コンサートよりはレコード」派の自分は、ライブなんて10数年ぶりだ。最後に聴いたのは George Harrison with Eric Clapton だったか、それとも Wayne Shorter だったか。そんな自分が久々に、金払って聴きに行きたいと強く思ったのが Norah だった。
開演予定の17時を10分ほど遅れてスタート。彼女が赤いタンクトップに黒のロング・スカートで登場すると周囲の数人の女性客が「わぁかわいい」と声を漏らした。観客の年齢層は幅広く、20代くらいのカップルから、白髪の男性もいた。30代くらいの人が一番多かったような気がした。
Live In New Orleans のDVDを持っているのだが、それだとほとんどMCなしで、曲によってピアノとキーボードを行ったり来たりしながらひたすら歌っている。だがこの横浜では結構余計なおしゃべりをして、さらに意外なことに、ピアノを弾かずに歌ったりもしていた。Don't Know Why でピアノを弾かないのはちょっと残念に思ったが、スカートの裾をつまんでふりふりしながら歌うしぐさはなかなかキュートで、若い女性にはウケそうだと思った。ピアノレスは4,5曲あったと思う。
setlist は途中でもうわからなくなってしまった。Creepin' In あたりが自然に盛り上がってて良かった。
ステージのバックが時折一面の星になったりして思ったのは、Norah の歌には夜や星を歌うものが多いということだった。自分は歌詞を意識して聴くことがあまりないので今まで気付かなかった。
じっくり聴かせてほしかったが、最後に The Band の Life Is A Carnival を歌うところでスタンド・アップさせられチト興ざめ(立たされたり踊らされたりするコンサートが嫌いなので)。でも Rick Danko ばりの力強いベースにはこちらも思わずノッてしまった。
アンコールで3曲歌って、終了は19時ちょっと前。正味90分くらいだろう。
全体を通して、エレキよりもアコースティックなセットの方に魅力を感じた。そしてやはり、でかいホールよりは小さいクラブなんかで聴けたら最高だなあと思った。まあこの人気ぶりじゃあムリだろうけど。感想は、立たされたこともあって「まあまあよかった」というところ。
終了後はインターコンのイタリアン「La Vella」に行ったら喫煙席しか空いていないというので諦めた。で、どういうわけか野毛の「ISSA」という鉄板焼きの店で食事をした。シェフは元々フレンチの人とかで、ソースがいっぷう変わっていておもしろかった。牛トロあぶり寿司が美味かった。
(2005年4月16日観覧)自分はアナログレコードを1枚も持っていなかった。が、相棒がクラシックやらオフコースやらを数十枚持っているので、プレイヤーだけは持っている。ソニーのPS-V700という、聴ければいいや、という代物。ある日、相棒がオフコースを聴きたいと言い出したので、ベスト盤のCDも持っているがレコードで聴いてみようということになった。ここのところスピーカの音がめっきり良くなってきたので、アナログレコードがどう聴こえるのかという興味もあった。
「I Love You」のような静かな曲ではアナログの方が厚みがあっていい感じだった。これに比べるとCDは音がスカスカだ。情報量が違うというのだろうか。思ったよりも違いが出てきておもしろい。ふふん。
ちなみにCDプレイヤーは10年ほど前に19800円で買った Harman/Kardon 社の HD7500 というもの。当時このメーカーをよく知らずに買ったのだが、どうやら BMW のカーオーディオを手がけている会社らしい。まあ値段なりのプレイヤーなんだろう。
で、試しにジャズの中古レコードを買ってきた。「Miles Davis at Plugged Nickel」。これはもう大好きなアルバムで、普通の1枚CDと、7枚組のコンプリートセットも持っている。
早速聴き比べ。アナログ盤はスピーカの後ろの方から聞こえるようだ。そして音場が少し狭く、CDではスピーカの少し外まで音が広がっているのに対し、アナログはちょっと内側。これはライブ盤なのだが、CDがライブ会場の前の方の席だとすると、アナログは一番後ろから会場全体を眺めているような感じだった。また、CDではクリアすぎてちょっと耳に痛い感じもするトランペットの響きが、ちょうどよい具合にまろやかになった。ただ、その分緊張感が減る気がする。甲乙はつけられず、どちらもそれなりにおもしろいじゃないか。
こうなるともう我慢できなくなって、近場の大きな中古屋へ行った。欲しいものはたくさんあったが、ここは「お気に入りアルバムをCDと聴き比べる」という目的に徹し、絞りに絞って3枚をチョイス。その中で「Barry Harris at the Jazz Workshop」はCDと左右のチャンネルが逆になっていて、聴き慣れたものと全く違う新鮮さを味わった。うーん、拍手がへんなところから聞こえる。
CDが最初に出た頃、アナログレコードの方が音がいいとかマニアが言っているのを聞いて「へん、そんなわけねーだろう」と思っていた。しかし、たかだか19800円で買ったCDプレイヤーと10000円未満で買ったレコードプレイヤーで聴いただけだが、CDの方がよいとは必ずしも言えないということを知ってしまった。SACDやらDVDオーディオにも興味は持っていたが、なかなか普及が進まない新規格よりも、アナログの方が手っ取り早くナチュラルな音楽を聴けそうだ。
禁断の世界にとうとう踏み込んでしまった気がした。
しかし念願だったCDプレイヤーを買い換えることになったので(デノンDCD-1650SR)、しばらくはまたCDにハマることになりそうだ。果たして、ソニーの安物プレイヤーとレコードはグレードアップしたCDプレイヤーに太刀打ちできるのだろうか。
買ってから設定の試行錯誤を繰り返してきたヤマハTSS-15で、いよいよ映画のDVDを見た。音楽番組はイマイチでもここで威力を発揮してくれるだろうか。音が響き渡るシーンのある映画で試そうということで、まず思いついたのが「ベン・ハー」。なぜか馬車競争のシーンを思い浮かべたのだ。しかし、やたらにガラガラとうるさいだけで、なんだかぱっとしない。きっと古い映画だからだろうと思い直し、今度は「チャーリーズ・エンジェルズ」にしてみた。やはり新しい録音の方が良かった。でも、カー・チェイスのシーンにしてみたが、思ったほど効果がないような気がした。
この程度なのかな・・・と思ったが、ふと、この機械はDTSに対応してるんだということを思い出した。手持ちのDVDでDTS音声が入っているのは少なく、4作品だけだった。そのひとつ、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のPart1を見てみた。
かなり音がいい。ドルビーとは段違いに、音がクリア。各スピーカの役割がはっきりしているようだ。柱で鳴るベルの音も右後ろから聞こえ、カメラ位置が切り替わると右前に移った。物語終盤、ヘリコプターが旋回するところでは、ヘリがちゃんと右前から右後ろに行き、頭の後ろを通過して、左後ろに抜けていった。そのあと、画面には映らないデロリアンが、自分のすぐ後ろを走り抜けていった。こりゃあ映画が数倍面白くなる。
ほかのDTSを聴いてみる。幸い音楽ソースがあった。大好きなバンド、レーナード・スキナードのライブ集"Freebird the Movie"だ。
凄い、圧倒的な臨場感だった。久々に聴いたこともあって、感動して体が震えた。これに比べるとBSデジタル放送なんかメじゃない。会場にいて、そのへんで一人一人が拍手したり、歓声をあげているようだ。Allenのギターが泣いている。BSデジタルのTOTOのライブと違ってギターもガンガン聴こえる(このバンドでギター聴こえなかったら詐欺みたいなものだが)。シンバルなんかが後ろから聞こえるが、このソフトの場合は、「ドラムスが後ろにいるよう」ではなく、「会場の壁に反響して後ろから聞こえる」かのようだ(野外ライブなのに)。フロントとのバランスが良かったのか、それともDTSの威力なのだろうか。
これで2chステレオをつけてフロントを増強すれば・・・と思ったら、DTSだから再生できなかった(泣)。このソフトの音声はDTS5.1chの他はリニアPCMだけなのだった。
このあと、DTSではないが、ザ・バンドの"Last Waltz"を観た。サザン・ロックに酔いしれた夜だった。
買ったばかりのヤマハTSS-15でBSデジタルの5.1chを楽しもう・・・と思ったら、5.1ch音声の番組ってこんなに少ないのかよ!! 番組表を見たら、全局合わせても1日あたり2,3しか見当たらない。もちろん、スターチャンネルとデジタルWOWOWは除いて。しょうがないのでその日は寝て、翌日になってTOTOの結成25周年ライブを見た。おお、こりゃあなかなかの臨場感。歓声が四方八方から聞こえてくる。なんか右の方にやたら口笛がでかいヤツがいるなあとかもわかる。
ここで通常の2chステレオと比べてみた。ふーん。例えて言うなら、2chステレオはそこで演奏している感じ、5.1chサラウンドは自分がそこにいる感じ、という違いだろうか。当然だが、音質はステレオの方がはるかに良かった。ステレオの後で5.1chを聴くと、中音域がスッカスカでどうしようもないことがよく分かる。もしかするとサブ・ウーファが中音域を担当しているのかもしれない。でも、この臨場感はイイ。
次にプロロジックIIで聴くと、高音がこもったように聞こえた。それに定位がイマイチだった。当たり前か。
DSPは、音楽モードよりもスポーツモードの方が好みだ。音楽モードだとフロントの比重が大きくなるみたいで、フロントSPの貧弱さが際立ってしまう。映画モードはリバーブかかりすぎで不自然に思う。ん、ということは・・・同時に2chステレオをつけてみると、これがグッド。ブーミーすぎるサブ・ウーファと貧弱すぎるフロントSPの欠点を見事に解消。埋もれていたギターの音も前に出てきた。音楽番組はこれが一番いいみたいだ。
ずっと欲しかったホームシアターをとうとう買った。いろいろ迷ったが、いきなり本格的に入り込むのではなく、とりあえず5.1chを体感しようということで、ヤマハのTSS-15というセットを選んだ。TSS-10というモデルもあるのだが、AACに対応していないので、この後継機が発売されるのを待っていたのだった。
BSチューナを光、HDD/DVDレコーダを同軸、TV音声をアナログで接続した。光入力がもう1個あまったが、接続する機器がない。ウチのスカパーチューナには光出力がないし、ゲームはやらない。地上波TVはアナログだ。
さて、気になっていた機能がドルビー・プロロジックII。果たしてどんな音が聞こえるのだろうか。まず、TV音声で聴いてみた。・・・まあ、こんなもんかな、という感じ。ドラマやCMの効果音なんかが後方から聞こえてきたりして、サラウンド感もいい。なにより、明らかにTV単体より音がいい。センターSPがあるせいか、声もはっきり聞こえる。しかし低音が激しくブーミー。これは聞くに堪えないので、サブ・ウーファの音量は最低に下げた。
と、いうことは、コンサートのCDなんかを聴いたらさぞいいのではないか、と考えた。CDラックの一番手前にあった渡辺貞夫 "Parker's Mood" をDVDレコーダに入れてプレイボタンを押す。・・・失望。ハイハットが後ろから聞こえてくる。バスドラは前だ。いったいドラムスはどこにいるんだ。まあ無理もない、もともとソースが2chしかないのだ。ここで思いついたのは、さっきの効果音などもそうだが、どうやら周波数の高い音をリアSPに割り振っているのでは、ということだった。だから、会場の拍手なんかは後ろから聞こえてきた。
試しにフロント2chのみで聞いてみたら、ラジカセみたいな情けない音だった。リバーブで誤魔化しているんだなあということがよく分かった。音楽CDには不向きだ。
レコファンでレジに並んでいて、なんとなくあたりを見回したときにふと目に付いて、買ってしまった。和田アキ子はストレートな歌い方が好きだ。知っている曲は半分くらいだが、中古だし、2,000円ならまあいいだろうと思った。
いきなりハローエブリバディ、げんきかーい。私が有名な和田アキ子だぁ
と挨拶されてびっくりしたが、カッコいい「アール・アンド・ビー」で
、ぜったい楽しんでもらいまっせぇ
ということらしい。そして突然のー・もー・な・や・み・む・よぉぉぉ
のシャウトが。おお、リーブ21のCMソング
じゃないか。打ち込みドラムが耳障りだが、オルガンはなかなかカッコいいかも。出だしからなかなかイイ。
3が好きな曲なのだが、今回気に入ったのは、4と6と10。4はベースラインが印象的で、オルガンとストリングスのからみがソウルっぽい。6はギタートリオを従え、アコースティックなつくり。ジャズとしてじゅうぶん聴ける。10はホーンのオブリガートがツボにきた。でもちょっとシンバルがうるさいかな。
肝心のヴォーカルも、変にいじってなくてストレートに前に出てきていて良かった。ということで、とても楽しめました。
参加ミュージシャンがライナーの一番最後にまとめてクレジットされているだけなのが残念。これじゃ「このトロンボーン・ソロいいなあ、だれだろう」って思ってもわからない。その割には、ジャケットデザインはヘアメイクとかまでクレジットされてる。わけわからん。
私は切支丹ではないので、クリスマスと言ったところで何の感興もわかないのだが、クリスマスソングにはいい曲が多いと思っている。
これは有名なクリスマスソングをビートルズの名曲のアレンジで演ってしまったアルバムである。
ジャケットからすでになりきっている。裏ジャケットにはひとりだけ裸足のヤツがいる。なんとも細かい。
1の "Jinglebell Rock" は "Please Please Me" のアレンジだ。いきなりあのハーモニカのフレーズで始まる。ギターのオブリガートなんかもまるっきりそのまんま。ハーモニーの付け方や途中でファルセットになるところもツボにきていて、よくぞここまで、と思ってしまう。
アルバム中一番のお気に入りは、ジョージの "Taxman" のアレンジの、8の赤鼻のトナカイ。曲に入る前の "One, two, three..." というつぶやきも、ギターのリフも完全コピー。バックのコーラスは "Taxman" と同じ音程で、もちろん歌詞は歌に合わせて「たっくすま~ん」ではなく、「る~ど~るふ」と歌っているのだが、ぴったりだ。
ビートルズのファンでなくても充分楽しめるが、ビートルズファンならなおさら楽しい。思わずニヤリとさせられるアレンジが随所にちりばめられている。
ちなみに、バンドの本当の名前は "Rubber Band" といって、デンマークのグループだそうだ。