KATZLIN'S blog

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OLYMPUS E-520 + ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6 購入2009-01-25 12:08

E-520 は5月の発売当初からなかなかの評判だった。E-510 に比べて白トビがかなり改善されたんだとか。秋になってキャッシュバックキャンペーンも始まった。今ならまだ E-510 もいい値段で売れる。
というわけで、昨秋思い切って、約半年間つきあってようやく使いにくさに慣れたように思えてきた E-510 を売っ払って、E-520 に乗り換えた。欲しかった超広角ズームの 9-18mm レンズも同時購入した。


白トビが E-520 でほんとうに改善したかどうかは自分ではいまいち確信が持てない。というのも、E-510 を売ったあとで E-520 を買ったため、同じ条件で比較できなかったからだ。しかしもう乗り換えてしまったのだから、過去を振り返ってもしようがない。
以下、E-510 との違いで嬉しかった点。

  • アクセサリーシューのカバーがはずれにくくなった。E-510 では初めて持って出かけた丹沢でいきなりなくしたが、これはまだしぶとく付いている。
  • 無駄に長かった充電器のコードが短くなった。ぶっといのは相変わらずだけど、取り回しはずいぶん楽になった。
  • オートホワイトバランスが賢くなった。ウワサどおりだ。これはかなり嬉しい。
  • バルブ撮影が30分可能になった。E-510 では8分が限度だった。

9-18mm は E-510 と同時に買った標準ズーム 14-54mm につづく2本めのレンズだ。
たぶんかなりの人は2本めのレンズには望遠レンズを買うのだろうけど、自分はフィルム一眼のときにダブルズームキットを買って、超望遠(たしか300mmだった)をまったく使わなかった経験があったので、逆の超広角を選択したのだった。超広角は山とか寺とか、自分にとっては使う場面が多そうだ。
このレンズは、値段の割には写りがよいと、ウェブでもかなり評判がよい。また、とても軽い。軽いということと関連すると思うのだけど、筐体も小さくて、標準ズームの 14-54mm よりも小さいくらいだ。登山に携行するには具合がいい。

次にこのレンズで撮った写真を載せます。カメラは E-520。いずれも jpeg 最高画質の1024x768。ホワイトバランスはオートで、レタッチはしていない。
見上げる構図
広角レンズ定番の見上げる構図。横浜ランドマークタワー。左右のビルが覆いかぶさってくるようだ。

見下ろす構図
見下ろす構図。横浜ランドマークタワー69Fの展望フロアから南方面の眺め。

客船飛鳥IIを9mmで撮影 9mmと同じ場所から14mmで撮影
横浜港大桟橋に停泊中の客船飛鳥IIで画角の比較。同じ場所から9mm(左)と14mm(右)で撮ったもの。
近距離から広範囲が撮れるから、狭い敷地に広い屋根の寺院とかで効果を発揮しそうだ。スナップなんかにもいいかもしれない。


最後に、Linux 対応状況。当方使用のディストロは kubuntu 8.04。
jpeg は gimp(2.4.5)でそのまま扱えたが、RAW が gimp-ufraw(0.13)で使えなかったので、本家から0.14の deb を落としてきて dpkg でインストールしたら使えるようになった。
dcraw をサイト作成用のシェルスクリプトで使っているのだが、これも使えなかったので本家からダウンロードしてきて
$gcc -o dcraw -O4 dcraw.c -lm -DNO_JPEG -DNO_LCMS
して使えるようになった。バイナリは $sudo cp -a dcraw /usr/local/bin/ でいつもの置き場へ。シェルスクリプトは絶対パスに書き換えた。

OLYMPUS E-510 購入2008-05-23 00:10

4月末、ようやく思い切ってデジイチを買った。
今まで山ではコンパクトデジカメとフィルム一眼レフの両方を首からぶらさげて歩いていた。コンデジはオリンパスのC-4100Z、一眼レフはミノルタのα-sweet。山頂のようなゆっくりできるところでは一眼でじっくり撮りたいし、歩行中ならデジカメでさくっと撮りたい。だから両方持つことになってしまった。初めてデジカメを買ったのが2000年の冬だから、それ以来ずっとそんな組み合わせのままだ。
しかし、首からふたつもカメラを提げていると邪魔でしようがない。だから一眼だけバッグにしまって歩いたりしていると、出すのが億劫になって、結局一眼では撮らなかったりして。デジイチにすればそんな弊害も解消されるとはずっと思っていたのだが、なかなかふんぎりがつかなかった。


E-510
選んだのはオリンパスの E-510 だ。買って1ヶ月もたたないうちに後継機種の E-520 発売のアナウンスがあったが、ゴールデンウィークに使いたかったので後悔はしていない(いまのところは、だけど)。それにニューモデルは出たばかりだと高いし。
キットレンズはしょぼいので本体だけにして、レンズは ZUIKO DIGITAL 14-54mm F2.8-3.5 を別に買った。レンズの方が本体より少しだけ高かった。

機種選択にあたっては、山歩きでの使用を第一に考えた。山でももちろん、写真撮影が目的で重い機材を担いでいる人もいるが、自分の場合はオーソドックスに歩きメインで、写真撮影の優先度はさほど高くない。首からぶらさげて、撮りたいときにさっと撮ってまたすたすた歩くという感じ。

  • 重量(C-4100Z + α-sweet より軽いか同等)
  • レンズ(C-4100Zがフィルム換算で広角28mm・明るさF2.8、α-sweet のレンズが望遠100mmなので、1本でこの双方をクリアできるもの)
  • ごみ取り機能(山は砂埃だらけなので)
これらを軸に検討を進めた結果、ニコン+シグマレンズと E-510 + ZD14-54 が残り、わずかに軽く、ごみ取り機能が強力というウワサの E-510 を選択した。同じオリンパスでも E-420 の方が軽いが、手ぶれ補正がないのでやめた。重さは結局それまでのコンデジ+一眼とほとんどかわらなくなってしまった。SDカードが使えないのが最後まで悩んだところだったが、そこは割り切った。

店で見ていたときはあまり気にならなかったのが、ファインダーが狭いことだった。買って帰ってからα-sweet のファインダーを覗いてみるとあまりの違いにびっくり。なるほど、撮像素子が小さいからと言われりゃそのとおりだが、その点は完全に頭から抜けていた。マグニファイヤーも売ってるが、当方はメガネ使用。さてどうしよう。

あと、操作ダイヤルが親指なのが自分には使いにくい。というのも、自分はファインダーを左目で覗くからだ。左の方が視力がいいのでそんなクセがついちゃった。で、親指ダイヤルだと自分の顔が邪魔で、覗きながらの操作がしにくいのだ。AFボタンなんか絶対押せない。ちなみにミノルタは人差し指ダイヤルだった。
操作ダイヤルと言えば、モードによってダイヤルと目盛の動く向きが違うのが困る感じ。これはネット上でのレビュー記事でも見かけたが、文章だけだとピンと来なかったのが、実際に使ってみてわかった。

説明書を眺めていたら、オプションのリモコンがどっかで見たことある形。
フィルム一眼を買う前に使っていたコンパクトフィルムカメラが、たまたま(これまた、というべきか)オリンパスの CAMEDIA だったのだが、その付属リモコンと同じみたいだ。探し出して見てみたらやはりそうだった。10年も前のものだが、ちゃんと使えてトクした気分。これでバルブ撮影と記念撮影がやりやすくなった。リモコン表面に「CAMEDIA」とか書いてあるがそんなの気にしない。


実際に撮ってみて思ったこと。
まず、オートホワイトバランスが馬鹿すぎてびっくりした。でもこれは今思うと、測光モードが全面でなかったせいかもしれない。いちいちプレビューで確認するのもかったるいので RAW でも撮ることにした

手ぶれ補正は期待していたほどでないような。シャッタースピード優先1/4秒で、手持ちで撮った沢の写真はぶれてしまっていた。さほど暗くなかったのでもっとちゃんと撮れているかと思ったのだが。これは精進するしかないか。

パノラマモードは説明書が分かりにくかった。撮影前に、つなげる方向を決めてから撮らないといけないのだ。途中で矢印を押せば上下左右に自由につなげられるのかと思っていたので、帰宅してからオリンパスマスターでつなげようと思ったら、思った方向にできないのでびっくりした。
また、このパノラマ合成ソフトは微調整ができないのが欠点。RAW を RAW のまま合成できるのも、いいんだか無駄なんだか。とまあ、ソフトは使いにくいが、パノラマ撮影モードじたいは、重ねる範囲の目印がプレビュー画面の脇に出るためわかりやすいので、今後も使うと思う。


メモリは、4GBのCFと2GBのxDの2枚を挿している。設定は RAW + jpeg(1024x768・最高画質)にして、CFで約300枚、xDで約120枚撮れる。最初はCFだけのつもりだったが、パノラマモードはオリンパス製のxDカードでないと使えないから買い足した。2枚同時挿しで容量も増えるからいいかなと思っている。

RAW 現像ソフトは UFRaw を使用。同梱のオリンパスマスターはパノラマを作るときちょっと使ったが、へなちょこな感じがした。いずれにしても当方のメインパソコンは Linux なので Windows ソフトであるオリンパスマスターは使えない。
UFRaw は単体でも使えるが、GIMP へ画像を送り込めるので便利。UFRaw でホワイトバランスと露出だけ調整して GIMP へ渡し、コントラストやトリミングは GIMP でやるという作業パターンになりそう。
ここでちょっと戸惑ったのは、GIMP は ver. 2.4以降でないと E-510 で作成した jpeg 画像を扱えない点。そんなこと知らずに2.2を使ったのでエラーが出て焦った。upgrade したが、そのために Linux までも kubuntu 7.04から8.04に upgrade するはめになった。


最後に、このカメラ+レンズで撮った写真を3枚載せます。
いずれも jpeg で撮ったまま、レタッチなどはまったくしていないもの。よって Exif データもそのまま残ってる。

520KB
まずは室内でのアップ撮り。赤ワインのコルク。

496KB
丹沢のふもとのシャガ。天気は高曇り。EV0だと激しく白トビした(オリンパスは白トビしやすいという噂だ)。0.3刻みでマイナス補正したら、この-1.0が花が一番きれいだった。

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尾瀬の燧ヶ岳を登山中の光景。場所はミノブチ岳のちょっと下あたり。ZD14-54mmのレンズは逆光に強いという話なので、こんな写真を撮ってみた。

夕方の虹2005-06-11 23:53

虹118: 30頃。部屋のカーテンを閉めようと窓際に行くと、虹が出ていることに気付いた。完璧な弧を描いている。これほど見事な虹を見たことは今までにあっただろうか。

相棒とふたりでベランダから眺めていると、色がみるみる濃くなってきた。さらに二重になってきた。
これは凄いと思い写真を撮ったが高圧線が邪魔で仕方ない。川に行けば高圧線が入らなくてすむと思い、デジカメを持ってサンダルをつっかけて走った。

川沿いの遊歩道に着いた頃には二重の外側の虹はほぼ消えかかっていた。人々は足をとめて見入ったり、ケイタイで写真を撮ったりしていた。一眼レフを構えている人もいた。
数枚写真を撮ると虹は徐々に薄くなっていった。18:45。カメラをしまって、家に帰った。


虹2 虹3 虹4 虹5

※写真は、トリミングして色補正をかけてあります。