メインで使っている Dell Inspiron 630m の OS を入れ換えることにした。
Windows を vmware のクライアントにしたために、そもそもの最初にインストールしていた Windows が不要になった。ていうか、これ削除しないとライセンス違反だ。というわけで、この際パーティションもすべてまっさらにして、OS からインストールしなおすことにした。
Linux は SUSE10.0 を使ってきたが、12月の初めに SUSE10.2 がリリースされたので、ついでにバージョンアップもすることにした。ついでに /home とか /tmp とかを別パーティションにして LVM にすることにした。/(root) は LVM のグループには入れずに普通の ext3 のままにしておいた。LVM は概念や用語が難しく、直前に買った日経Linuxの記事を読みながらの作業となったが上手くいった。SUSE の YaST から、GUI で簡単にパーティションサイズをいじれるのがとても便利だ。
915resolution も無線 LAN のドライバも入ってて、変則ワイド画面・無線LANともに苦もなく設定完了。Windows を入れるより簡単で、早い(LVM みたいな余計なことしなければ、だけど)。また、使えなかったイヤホンジャックが使えるようになり、パソコンの本体前面についている Media Direct ボタンで音量調節も可能になった。ACPI もちゃんと動いて自動終了するようになった。ファイルシステムを ext3 に変えたせいか、HDD がガリガリいわなくなった。よしよし、その調子。
がっ。
YaST がむちゃくちゃ重いんである。10.0 のも重かったけど、こんなにひどくなかった。Windows Update より重いかもしれない。リリース直後で混雑しているのかもしれないけど、いくらなんでもこりゃあちょっとひどすぎる。
それに、パネルになんだかへんな犬がいる。beagle とかいう、どうやらファイルを検索するアプリ犬のようだ。こりゃまるで Windows XP の「ファイルの検索」みたいだ。そんなのイラネー。しかし削除しようとしたら依存関係で却下された。あと、XP みたいと言えば、スタートボタンがもろ XP。あの形のボタンの中に、SUSE のキャラであるカメレオンがいる。まあこれはすぐに設定変更できるけど。
まあそれはともかく、この YaST の重さはもう我慢できないので SUSE は見限ることにした。
では、どのディストロを入れようか。件の日経 Linux の付録 DVD に Vine4.0 が入っていたのでインストールしたが、起動できなくて NG。SUSE10.0 に戻そうかとも思うが、付録には ubuntu6.10 も入ってたので試すことに。これは Live CD で、使用感を試せるのがいい。
これまた簡単さでは SUSE に劣らない。まだちゃんとインストールしたわけでもないのに、なんと無線LANも認識しちゃった。他所様のポイントを勝手に探してきて繋いじゃったみたいで、知らないうちにインターネットができてる(笑)。これはいいというので早速入れてみることに。
しかしいざインストール本番という段になって、この Live CD 版には LVM のツールがないことがわかった。LVM なしの固定パーティションでインストールしてみたが、早速 /var が逼迫してきて、ちょっと不安に。やり直すなら今のうち。本家サイトにある Alternate 版を使えば LVM も使用可能なのでそれを落としてインストール。
しかし今度は画面設定がうまくいかない。915resolution を入れてちゃんと設定したのにアスペクトが変わらないのだ。これでは使えない。
結局、Live CD 版を使い、LVM パーティションはフォーマットせずにインストールし、LVM のパッケージを後から追加して、/etc/fstab を手書きで指定することで対処した。
デスクトップが GNOME なのが自分にはちょっとイマイチ。でもまあ少し我慢して使ってれば慣れるだろ。
と思ったが、デスクトップの細かいカスタマイズができないのが気になってしようがない。
単に KDE を入れると一切合切入っちゃうので、kubuntu のパッケージだけ追加で入れるほうがいいようだ。
とりあえず、kubuntu-desktop-ja を入れてみた。だけど、なんじゃこりゃ・・・「ほのかたん」とかいうのが入ってたりして、なんだかヲタクなかほりが漂う。どうやら日本語変換エンジンみたいだけど、Anthy で充分だから要らない。で、apt-get remove したら、依存で kubuntu-desktop-ja まで消えちゃった。おかげでメニューとか全部英語になっちゃって、まるで英語 OS みたいだ。SUSE で使っていたので英語でもなんとかなりそうだけど、さすがに不便なのでまた入れ直し。
今度は普通の kubuntu-desktop を入れて、日本語環境のために kde-i18n-ja を追加してみた。おお、これでOK。デフォルトのセッションを KDE にしたら起動のスプラッシュも kubuntu になった。どっちにしても、ログインの際に KDE/GNOME を選択できる。
ubuntu/kubuntu は、SUSE 同様にハードウェア認識が強力で設定も簡単、初心者でもとっつきやすいディストロだと思う。SUSE は YaST があるため GUI での設定が GNOME/KDE との2系統存在していて混乱しがちだが、こちらは GNOME/KDE だけなのでわかりやすい。導入したいパッケージ名さえわかっていれば apt-get は軽くて速いし、名前がわからなければ Synaptic を使えばいい。Synaptic だってあの糞重い YaST に比べれば軽い軽い。
1ヶ月近くかかったが、ようやく安住の地を見付けられてほっとした。