KATZLIN'S blog

Contents

VMware Player で、Linux 上で Windows を使う2006-11-25 17:50

SUSE Linux 上の win2k
Windows とのデュアルブートが面倒になってきた。
Windows は、たまに MSAccess を使うときと、ウェブサイトの動作確認のときだけ使えればいい。そのためだけに Linux を落として Windows を立ち上げるのがたいへん億劫だ。
そこで、仮想マシンエミュレータの VMware を使うことにした。はじめて Linux をいじったころは VMware は有料だったが、無料版が去年リリースされていたのだ。すでに1年たっていて、かなりの情報も見られるので、思いきってチャレンジすることにした。

VMware Player を使い、SUSE をホスト、Windows 2000 をゲストにすることにした。
デバイスがホスト OS に依存することを考えると Windows がホストで Linux をゲストにするのが理想だが、通常は Linux を使うので、必要ない Windows がつねに立ち上がっているのはなんか気持ち悪いから。うまくいかなかったら逆にすればいいし、まあとにかく試してみよう。


まずは VMware のサイトから rpm を落としてきてインストール。そこまではうまくいったが、次に行う vmware-configure.pl の段階で、カーネルソースがないとか文句言われた。
ガックシきたが、とにかくググると Setting up VMware on SUSE Linux がヒット。どうやらパッケージが足りなかっただけみたいだ。当方のシステムには kernel-syms がなかったので YaST でインストール。しかしそれでも文句言われる。エラーメッセージを読むと今度は kernel と kernel-syms のバージョンが違うらしい。
少し悩んだが、バージョンの話なので、とりあえず YaST でアップデートしてみた。
すると OK。って、これも Setting up VMware on SUSE Linux の上の方に Warning が書いてあるじゃないの。最初からちゃんと読めよ、ということだ。

さて、VMware Player のインストールはこれで上手くいったようなので、あとは「VMware Player を導入してみました」を踏襲(多謝)。
自分は
# qemu-img create -f vmdk win2k.vmdk 4G
とした。なお、qemu は YaST にころがっていた。

vmx ファイルを書き、ゲストのインストールを開始。
しかしここで第2の関門が。自分の Windows 2000 はアップグレード版。以前のバージョンの CD を入れろと要求され、ここでアウト。CD を交換しても認識してくれないのだ。どうも vmplayer は稼働中に CD 交換ができないらしい。
さんざん考えて、いったん 98SE をインストールして、2000 にアップグレードすればいいことに気づいた。クリーンインストールしたかったけど、まあしかたない。とりあえず動くかどうかが肝心なのだ。

98SE のインストールは進んだが、今度は最初の再起動でつまづく。再起動したら真っ暗なまんま。なぜだろう。
その日は諦めてそのまんま寝て、次の日にふっと思い付いた。これは .vmx ファイルの記述が guestOS = "win2000pro" のままだったからじゃあないのか。最初に 2000 を入れようとしてたからそのままだったんだ。案の定、これを "win98" にしたら上手くいった。
で、98SE が立ち上がってからまた 2000 の入れ直し(というか、アップグレード)。これは思ったより早くすんだ。2000 は guestOS = "win98" のままでも動いたけど、いちおう "win2000pro" に戻しておいた。

以前の Windows の D ドライブはホストの Linux 側から samba で共有設定。ゲストの Windows ではドライブレター D でネットワークドライブに割り当てた。
これでほとんど native の Windows のように使えるはずだ。たぶん。

続いてディスプレイの設定。そのままだと 640x480 としょぼい。
上述の「VMware Player を導入してみました」のとおりに vmware-tools を入れたら、ちゃんと解像度も大きくなった。が、設定できるのは 4:3 の画面ばかり。自分のパソコンは Dell Inspiron 630m で、1280x800 というワイド画面だ。
ググったら、VMTN の Knowledge Base の KB1003 を参照しろという情報が。で、これがビンゴだった。
結局これはゲストの Windows のレジストリをいぢくればよい、というものだった。 情報どおり HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\vmx_svga\Device0. を開き、当方の環境には Resolution.10. まであったので「文字列」を選択して Resolution.11. を作った。で、値に 1280x800 を書き込んだ。
ゲストを再起動させ、画面のプロパティを開くと希望どおりに 1280x800 が選択肢にあり、きっちりと動いた。

これでおしまいと思いきや、Windows をフルスクリーンにして動かすと中央上部に VMware のツールバーがでてきて邪魔でしょうがない。
またしても情報探しの旅に出て、今度は VMTN のフォーラムにスレッドを発見。投稿者が混乱していて、読んでるこちらもつられて混乱してきたが、.vmx ファイルに gui.fullScreenAtPowerOn = "TRUE" を追加しろというカキコのとおりにしたら、VMware の起動時にツールバーなしでフルスクリーンで起動した。

と、いくつかてこずったところもあったが、導入は成功した。ディスプレイは、ウェブサイトの確認用という点では現在主流の 1024x768 の方が都合がいいので、結局 1280x800 はやめた。横に間延びしないで、ちゃんと両端が切れてくれるので確認用にはうってつけだ。
XVGA画面
と、ようやく落ち着いたところで VMware Server も無料になっていることを知った。げっ、この方がよかったじゃん。でももう今さら変えるのメンドくさいから Player のままでいいや。

コメント

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://katzlin.asablo.jp/blog/2006/11/25/6652819/tb