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kubuntu 7.10 gutsy を(今頃になって)試してみる2008-01-25 22:38

現在 Linux では ubuntu の KDE 版である kubuntu 7.04 feisty を使っている。
この ubuntu シリーズは半年ごとにメジャーバージョンが更新されるのがウリのひとつで、バージョンの 7.04 とは2007年の4月リリースということだ。したがってこの半年後の昨年10月にリリースされた 7.10 gutsy があるのだが、自分の環境では 7.04 で安定しているし、特に新しくする必要もないので、7.04 をそのまま使いつづけてきた。
それに、7.10 は 7.04 に比べると不安定だというネット上のウワサ。それで二の足を踏んでいたということもある。

が、デュアルブートにしている Windows を再インストールする必要に迫られたので、ついでに kubuntu も試しにアップグレードしてみることにした。
以下にその顛末を記す。


前準備として、Linux 領域は $sudo dd bs=1024k if=/dev/sda5 of=/media/disk/sda5.iso とかやって、外付け HDD にディスクイメージごとバックアップしておいた。自分の場合は /boot、/(root)、/home をそれぞれ別パーティションにしているので、それぞれやる。

そしていよいよアップグレード作業だが、ubuntu-ja のサイトに adept による方法が出ていたのでそのとおりにしようとする。
しかし、kubuntu-desktop のメタ・パッケージがないからバージョンの判別ができないとか叱られた。自分はこれをとっくに remove してしまっていた(evolution だか gaim だか忘れたけど、要らないパッケージを削除したら一緒に消えた)。
この時点ですでに「すべてアップグレード」とか「リポジトリの編集」とかのボタンを何度もクリックして行ったり来たりしていたので、もう上手くいかない予感。まあバックアップもとってあるので、ダメモトで気楽に突き進むことにした。

というわけで、GUI がだめだったので CUI で行く。
リポジトリは GUI でいぢった際に 7.10 gutsy に変換されていたので、
$sudo apt-get update
$sudo apt-get dist-upgrade
を行う。
すると1000あまりのパッケージがアップグレード対象とのご託宣。展開後に400MB近く消費するそうな。かまわず Yes する。途中で2・3度設定を聞かれたが全部デフォルトで進んだ。ダウンロードに2時間ちょっと、その後の展開・インストールにさらに時間がかかった。
終了後にシステム再起動。

しかしいきなり起動できない。エラーメッセージを読むと、boot セクションがないとかなんとか。んなアホな。
しかしすぐにピンときた。これは menu.lst の問題に違いない。やはり、/boot が (hd0,4) なのに (hd0,5) に書き換わってた。そんな大事なとこ間違えないでくれ。
OS 選択画面で e を押してオプションを (hd0,4) に変更したら無事起動できた。速攻で /boot/grub/menu.lst を修正。

ちょっと使ってみたところ、Opera やらのメインのソフトも動くし、音声出力なんかも問題ないが、どうも compiz-fusion がおかしい。デスクトップが2枚だけになっちゃった。デスクトップ・キューブは4枚あるからキューブが形成できるのに、2枚しかないから表裏だけでトランプみたい。これではもはや「キューブ」ではない。それになにより、自分の使い方からして仮想デスクトップは最低3枚はほしいところ。

設定を変えようと compizconfig-settings-manager を立ち上げようとするがこれが起動できない。コンソールで $ccsm するとエラーを吐く。で、そのエラーメッセージをググって見つけた ubuntu forums の記事にしたがって
$sudo vi /usr/bin/ccsm
で「idle = ccm.IdleSettingsParser(context)」の行をコメントアウトして直った(他にも同じ目に遭っている人がいるということだ)。
ところが、キーバインドが設定できず。デフォルトに戻っちゃったので不便きわまりない。自分の場合、Super + Tab で全デスクトップ対象のリング・スイッチャー、Alt + Tab でカレントのデスクトップ内だけのシフト・スイッチャーというのが好み。デフォルトだとこの2つが衝突してしまう。

で、この顛末を記録しようと kwrite を立ち上げると、日本語入力の挙動がおかしい
GUI のエディタってそんなに頻繁には使わないけれど、ちょっとした思いつきや、こういうパソコンの設定なんかをメモったりするときなどには重宝している。さすがに日本語が使えないとちょっと困る。
scim のせいかと思い、scim-bridge を入れてみたが、変わらず。ためしに kate も立ち上げてみたが同じ状況。

さらに、試しにやってみたハイバネートもダメ。復帰のときにキー入力をまったく受け付けない。もーこりゃいかん。というわけで 7.04 に逆戻りした。
ubuntu のライブ CD でパソコンを立ち上げ、外付け HDD から 7.04 feisty のディスクイメージを書き戻すのに30分とはかからなかった。
アップグレードじゃなくて再インストールならうまく行くのかもしれないけど、そこまでしたくない。一度入れたら再インストールしなくて済むのが長所だったと思うのだが(そりゃ Debian の話だっけ?)。いつまでも 7.04 のままでいるわけにもいかないし、さてどうするか。

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