KATZLIN'S blog

Contents

ピカソ展 --幻のジャクリーヌ・コレクション2004-10-24 11:08

またピカソかよ・・・
と、最初鼻にもかけていなかった展覧会。しかし、ふとしたことから招待券をゲットしてしまった。ピカソは嫌いじゃない。むしろ好きな方だ。でもピカソ展はしょっちゅうやってるので食傷気味だし、会場がアレだし・・・ 大丸東京のワインフェアに行くので、それじゃあついでに見てやるか、くらいの軽い気持ちで出かけた。

結論からいうと、よい展覧会だった。軽い気持ちだったので、カウンターパンチをくらった。


軽視していたのには訳がある。それは主催が東郷青児美術館だということ。
ここは、バブル絶頂期に、なんと会社の百周年記念だかで、ゴッホの「ひまわり」をン十億だかで落札して、しかもそれを神棚に祀るように飾っているという、成金根性丸出しの恥知らずのアホ美術館だ。主催の展覧会も、印象派みたいな一般受けするようなのばっか。そんな、蒐集にも企画にもポリシーのないところが主催するのだ、期待のしようもない。私が美術展を見に行くようになったのは高校生の頃だから、もうかれこれ20年近くになる。しかしそんなわけで、安田火災時代から、この美術館に足を踏み入れたことはなかった。若い頃は、金をもらっても行きたくないと思っていたくらいだ。

というわけで、カウンターパンチだったのだ。油彩が60点もあるというのが大きいと思う。

  • 何点かあったジャクリーヌの肖像は、ピカソにしては優しい雰囲気で、どれもよかった。
  • チラシや入場券にも使われている「帽子と毛皮の襟をつけた女」のようなゲルニカ系が気に入った。このへんの色使いはツボにくる。
  • 「道化師」と「女の顔」のデッサン。笑える。国芳の「壁のむだ書」を思い出した。

カタログは買わなかった。絵葉書を7枚買った。絵葉書は、実作品の寸法が載っているところはいいと思った。たっぷり1時間鑑賞して、会場をあとにしたのは11時過ぎだった。

昼食は高島屋に行った。本当は鼎泰豐でぃんたいふぉんの小籠包が食べたかったが、11:30ですでにディズニーランドばりの行列だったので諦め、すし屋に入った。激しい女郎ずしに萎えた。
(損保ジャパン東郷青児美術館・2004年10月23日観覧)

コメント

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://katzlin.asablo.jp/blog/2004/10/24/6642811/tb