BS日テレの『ぶらぶら美術・博物館』で興味を持ってしまった展覧会。山下清展は2005年5月に観ているのだが、そのときは会場がデパートの催事場で、美術展という環境ではなかった。今度はちゃんとした美術館だ。
千葉県立美術館に行くのは初めてだ。東京駅からひっさしぶりに京葉線に乗る。ディズニーランドと同じ路線なので大混雑を覚悟したが、まあそんなことはなくて、ちゃんと東京駅から座ることができた。それでもやはり舞浜駅で大半の人が降りてしまい、美術館最寄り駅の千葉みなとで降りる人はあまり多くはなかった。
駅前に出ても、歩いている人も少なくて、ほどよくローカル感が漂う。美術館への道中には警察署や国交省の建物なんかがあるのだが、その割には官庁街という雰囲気でもない。美術館みたいな施設って、(特に公立の場合は)人の集まるとこに作るもんだと思うのだが、ここはちょっと違和感があった。
とにかく、家から電車を乗り継いで、2時間近くかかって美術館に到着したのは9時半だった。
入口から中を覗くと、天井の高い展示室の中には意外にも大勢の観客がいた。
何しろ家から遠いので、そんだけ遠出して面白くなかったらガッカリ度が高いという心配があったのだが、そんなのはまったくの杞憂で、なかなか味わい深い展覧会だった。ボイスなんちゃらがないので人が滞留しないし、展示室も広く開放的で気分がいい。というわけで、最初は30分くらいで見終えるつもりだったのが、結局2時間かかってしまった。
客層は、子供連れとお年寄りが多いような気がした。中学生以下と65歳以上が無料だからだろうか。そのせいか会場はざわざわした感じはあったが、自分には許容範囲だった。
会場から出ようという頃にはかなりの人出になっていた。図録は迷ったけど、買わなかった。やっぱり貼絵は 3D がいいと思ったからだ。そのかわり、ペン画作品を中心に絵はがきを7枚買った。会期末に近いせいか、チラシがなかったのは残念だった。
千葉みなとの一帯にはあまり興味をひく食事処はなかったので、新宿まで行ってから昼食をとり、帰った。
(千葉県立美術館・2011年6月26日観覧)
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