カレー本についての覚え書き。食べ歩き・レシピ本ではありません。
- カレーライスと日本人(講談社現代新書、森枝卓士・著)
- カレー大王・森枝卓士大先生の名著。日本人とカレーとの関わりについて深くメスを入れた問題作。叙述が前後することが多くて読解に苦労するが、そんなことより、自分にとってカレーとはいったい何なのか、ということを考えるようになるのがこの本の一番のポイントである。
- 美味しんぼ・第24巻「カレー勝負」(小学館ビッグコミックス、雁屋哲・作、花咲アキラ・画)
- 言わずと知れたグルメマンガ。上の名著を下敷きにして、冒頭に「インドにはカレー粉はない」というテーマを提示し、興味を引っ張りながらその謎をひも解いてゆく。これを読むといわゆる欧風とインド風のカレーの違いについてよく理解できるはず。スリランカの珍しいスパイスにも心惹かれる。
(もとは「キレンジャーの秘密基地」として本サイトで公開していた記事です)