KATZLIN'S blog

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横浜散歩2005-12-02 23:46

自分の職場は関内が最寄駅なのだが、ひとつ手前の桜木町で降りて散歩がてら歩いて行っている。11月の下旬からめっきり秋めいてきたその散歩コースを紹介。

汽車道とナビオス横浜 帝蚕倉庫の紅葉 ビル群
駅前からは動く歩道には乗らずに、信号を渡ってバスターミナルの裏に回って汽車道に入る。汽車道は、凱旋門のようなナビオス横浜に向かって曲線を描いて伸びている。入り口から見えるこの曲線は官能的といえるほど美しい。沿道の桜の紅葉はピークを少し過ぎたところか。
右手には帝蚕ていさん倉庫、左手にはクイーンズタワーからインターコンにかけて大きなビルが続く。

汽車道 ランドマークと桜の紅葉 ビル群
汽車道は休日は観光客でにぎわうのだろうが、平日の朝は通勤の人たちがまばらに歩いているだけ。朝の空気はすがすがしく、車の排気ガスを吸わなくてすむのがいい。人が少ないので、歩きタバコの被害に遭うことがあまりないのがなんといっても嬉しい。
元々は貨物線が通っていた鉄橋で、遊歩道となった今もちゃんと線路を残してある。少年時代(20数年前だ)、この辺りの岸壁に忍び込んでハゼ釣りを楽しんだものだったが、今ではその頃の面影はほとんどない。いかにも港らしかった雰囲気が好きだったが、現在の観光地化された風情もなかなか捨てたもんじゃないと思う。

ナビオスと赤レンガ倉庫 赤レンガ倉庫
線路はナビオスの下を抜け、一直線に続いた先に赤レンガ倉庫が見える。ナビオスの建物は一見へんてこな形をしているように思うが、実はこれは額縁の役割をしているのだ。よく考えたものだと思う。
信号を渡って赤レンガ倉庫の前でも通るか、と思ったがタイムオーバー。交差点から眺めるだけとする。

万国橋からの眺め 横浜第二合同庁舎
右に曲がって万国橋を渡る。万国橋は1940年竣工の石造りの美しい橋。橋の上からは、ランドマークから海に向かって段々に低くなっていくビルの様子がよく分かる。どうもドラマ「熟年離婚」でこの辺がよく出てくるらしい(自分は見ていないのでよく知らない)。
橋を渡ると神奈川県の木であるイチョウの並木になる(このあたりはイチョウ並木が多い)。イチョウはちょうど黄葉の盛りだった。すぐに横浜第二合同庁舎のレンガの建物が見える。レンガの赤とイチョウの黄のコントラストがきれいだ。建物は、目地が東京駅のような覆輪目地ではなくて平らなものであるせいか、薄っぺらいような印象を受ける。

旧富士銀行横浜支店 県立歴史博物館 日本興亜損保ビル
本町通りとの交差点はMM線の馬車道駅出口で、馬車道のスタート地点でもある。馬車道から先は古い洋風建築がたくさんあって歩いていて飽きない。排気ガスには閉口だが。
まず目の前に旧富士銀行横浜支店の建物がある。いかにも関東大震災直後の建物らしく、がっしりとしている。ここは、以前借りていた家の家賃を払いに毎月来ていた思い出(?)の場所。中は柱だらけで見通しが悪く、ATMコーナーもわかりにくい場所にあったという記憶がある。今は銀行ではなくなっていて、芸大の大学院が入っている。
県立博物館も元は銀行であった建物で、国指定の重要文化財だ。横浜の洋風建築の代表格と言えるだろう。重厚な外観はかなりお気に入り。
逆に「??」と思うのはそのすぐお隣の日本興亜損保ビル。これまた元は銀行だ。建て替えのため取り壊し予定だった古いビルの外壁だけをなんとか残したらこんなになっちゃった。なんか安っぽいパチンコ屋みたいに見えて仕方ないのだが。

写真を撮りながら歩いたのでいつもより時間を食ってしまい、あやうく遅刻しそうになってしまった。コンパクトデジカメで撮ったのだが、こんなときはカメラ付き携帯の方がスマートだなあと思ったのだった。

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