正門に着いたのは9時ちょっと過ぎ。このときはまだ人が少なかったが徐々に増え、最終的には入場待ちの列は3つに折り返すほどになった。25分に開門した。
平成館に入るときにちょっと待たされたが大きな混乱はなかったようだ。
後期のみ展示のもの中心に見たので時間はさほどかからず、10:30頃には平成館を出た。そのあと、前回見なかった本館と法隆寺国宝館に寄ることにした。
本館では2006年の新指定の国宝・重文の展示があって、新国宝の琉球国王尚家関係資料(那覇市歴史博物館蔵)が目をひいた。沖縄には国宝がなかったから、これが初の国宝だ(戦前は首里城があったが戦争で焼けてしまった)。
また、1階の彫刻の文殊菩薩騎獅像および侍者立像もよかった。文殊の光背には
のんびり見ていたら11:30になったので、レストランが混雑する前に昼食をすませようと、東洋館隣のラコールへ。おなじみのハヤシライスにしようかと思ったが、結局相棒は魚料理、自分は肉料理のセットを注文した。肉は牛ほほ肉の煮込みで、コーヒーのソースが肉とよく合っていた思う。デザートのごまプリンがなかなかイケた。魚料理も見た目がなかなかゴージャス。バジルのパンも美味しかった。
続いて法隆寺館へ。いつもは閉まっている伎楽面の部屋が開いていた。目が空になっている面がずらりと並ぶ部屋はちょっと異様な感じもする。飛鳥時代の面がほとんどで、それらはすべて重文指定。デフォルメされてはいるが妙にリアルで、飛鳥・天平の頃の造型技術って凄かったんだなあと思う(興福寺なんかの乾漆像などを見ても同じことを思う)。中にひとつ鎌倉時代の鬼面があって、ほとんどデザインと言っていいほど激しく歪んだ顔が気に入った。
博物館を出たのは14時ちょっと前くらい。雨がぽつぽつと降り始めていたが、まだ傘をさすほどではない。それでもGW初日の上野は凄い混雑だった。
山手線に乗ったらとたんに土砂降りになった。帰るのがもう5分遅かったらアブナイところだった。
(東京国立博物館・2006年4月29日)
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