過去に数回しか公開されたことがないという幻のお宝・黄不動がいよいよ2月25日から公開開始。その最初の土曜日にふたたび三井寺展に出かけた。
どれほどの混雑になるのかまったく予想がつかなかったがとりあえず土曜の夜間に行くことにした。もし激混みなら様子見だけにして帰って、後日また出直すくらいのつもりで出かけた。
しかし結論から言うとそれはまったくの杞憂で、前回と同じくらいの混雑具合。19時を過ぎると人がめっきり少なくなるところも同じだった。
照明は見やすいし、適度に空いているし、べっちゃくちゃしゃべくりまくるお嬢さん方もいないし、美術鑑賞には理想的な環境。これで700円という学生時代を思い出すような入場料金なので、もう東博なんかのゲロ混みの展覧会に行くのが馬鹿らしく思えるくらい。そういえばこの日は20代くらいの若い人が多かったような気がする。
あまりにも心地よいし、終盤は国宝の善女龍王像も出るので、あともう1回くらいは見に行きたいと思った。
いい気持ちで19:55頃に会場を出た。御骨大師などの絵ハガキを4枚買った。カタログはどうしようか迷ったが、冷静に考えると秘仏以外はあまり好みの出物が少なく、好きなものとそうでないものの差が激しかったので、買うのは止めた。ちなみに黄不動は、カタログには載っているが絵ハガキにはない。
そのあとは、同じ3階にある「てんぷら山の上」で遅い食事をとった。アナゴの天ぷらと、〆の天丼がキョーレツに美味かった。シャンパンを飲んだのだが、アナゴのときは無くなったので、グレイスの甲州をグラスで追加した。これがまたシビれるくらいにマッチした。また、天丼と焙じ茶がこれほど合うのにも驚いた。
残念だったのは、喫煙可の座敷から禁煙のテーブル席にタバコの煙が流れてきたこと。繊細な天ぷらの風味が台無しだ。今度行く機会があったら、煙の来なそうなカウンター席にしようと思った。
(サントリー美術館・2009年2月28日観覧)
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