静嘉堂文庫美術館の所蔵する国宝・曜変天目茶碗が展示中とのことなので、見に行ってきた。
静嘉堂文庫は二子玉川駅から歩いて行ける距離だが、1年ぶりで道がうろ覚えだったので、バスを利用した。美術館に着いたのは10時を10分くらい過ぎていた。思ったより人が多かった。
一碗の中に宇宙を見るかのような神秘的な茶碗とある。自分は万華鏡を連想した。
曜変天目や油滴天目、仁清の吉野山茶壷などの照明には有機ELが使われているとのことで、言われてみれば自然な色だったような。ただ、そのせいかどうかわからないが、壁面の展示ケース内の作品は逆に暗く見えた。付藻茄子などは現物よりも絵ハガキの方がよく見えるほどだったのだ。ガラスの反射も見難さを増している。そういえば、新装なった根津美術館のガラスは反射がなく、まるでガラスなんかないように錯覚するほどで、凄かったのを思い出した。
帰りは二子玉川駅まで歩いて行った。
前年にも静嘉堂の帰りに寄った、高島屋にある『金澤の寿司 華爛』という店で昼食をとった。やっぱり穴子は美味かった。酒は白穂乃香ビールを飲んでから、能登飲み比べセット(遊穂・池月・千枚田)に移った。ランチセットにほたるいかがなかったので追加し、調子に乗って、なめらという魚の薄造りと、のど黒の蒸し握りというのも追加した。そして池月を追加で飲むことにした。やっぱりほたるいかは美味かった。なめらはもっちりとした食感と甘味がこれまた美味だった。少し待たされてから出てきたのど黒は、握りというよりは蒸し物の範疇だろう。これまた繊細な味わいがよかった。そしてこの店は、寿司屋なのにプリンが激しく美味い。
大満足で店を出たのだが、懐がシベリア並みに寒くなった。
(静嘉堂文庫美術館・2013年3月16日観覧)
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