俵屋宗達の国宝風神雷神図屏風が5年ぶり「見参」とか。でもそれだけではどうもなあと思っていたら、たぶん見たことのない誓願寺盂蘭盆一品経縁起(国宝)が出典されるという。これは4/6までのわずか2週間の展示だ。この時期なら本館裏庭の桜もきれいだろうし、法隆寺のお面の部屋も開いているだろうし、ちょうどいいか。
で、よくよく見たら、なんと開会後1週間限定の超割引チケットなるものが発売されていた。これ、ドンピシャじゃん。え、発売は1/13まで? ・・・ というわけで、普通の前売券を購入しての観覧となった。
9:20に着いたらまあまあの混み具合。時間になり、4列に並んで入場。しかし今日はダッシュや速足の人がいない。それでどうにも歩みがのろい。しびれを切らして(でも顰蹙を買わないように)じわじわと追い抜いていった。平成館脇の枝垂れ桜がきれいに咲いていた。
もう一度会場を一周したあと、絵ハガキを3枚買った。そのあと最後にもう一度、海北友松の雲龍図と、風神雷神図を見てから会場を出た。それでも10:30だった。
裏庭で桜を見たあと、本館で「博物館でお花見を」なるスタンプラリーをした。本館の展示で桜に関係した作品の近くにあるスタンプを集めるとカンバッヂがもらえるというものだ。バッヂには桜と観音の柄があったが、2人とも観音にした。
平成館に戻ってラウンジの鶴屋吉信の菓子で食いつないでから、法隆寺館に行って久しぶりにお面を堪能した。
独特の、息詰まるほど静かな雰囲気がいいところだが、この日はやけに人が多くてわさわさしていたのが残念だった。そう言えば本館も人が多く、いやに外国人率が高かった。
そろそろ疲れたので東博を去ることにしたが、その前に、iPhone アプリの「トーハクなび」のスタンプラリーをコンプしたので景品を引きかえにまた本館まで行った。景品はなんと風神のカンバッヂだった。公式英語サイトを見ると、雷神のカンバッヂもあるみたいだ。
東博のあとは芸大美術館の「観音の里の祈りとくらし」展を見に行くことにした。
入ったらちょうどトークショーだかなんだかをやっていて、凄い人だかりだった。仕方なく、隣の展示室の芸大コレクションとかを見て時間をつぶすことにしたが、芸大の所有する国宝の絵因果経が出ていたのはラッキーだった。他には曾我蕭白もあった。やはり自分はこの人のマンガちっくな絵が好きになれない。
肝心の観音の里展では、チケットにもあしらわれている重文の千手観音のなかなかシックなクリアファイルが配られて、もうそれだけでトクした気分になってしまった。
狭い会場に18体の観音像が押し込められていた。ほとんどが平安時代の仏像で、うち重文は18体。クリアファイルの日吉神社の千手観音もよかったが、文化財指定のないものにも良いものが多かった。ただ、人が多いし、雑然とした雰囲気だったのだけが残念だった。
観音展のあとに芸大美術館のカフェで滋賀から取り寄せたとかいう大福を食べて休憩し、花見客でごった返す上野公園をそぞろ歩きしたあと新宿に出て、夕食にすっぽん鍋を食べた。えんぺらが超美味だった。
(東京国立博物館・2014年4月5日観覧)
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